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東京女子大学

数理科学科 情報数理科学専攻

2024年度より数学専攻と情報理学専攻を統合し、
新たに1専攻として情報数理科学専攻を開設します。
【2025年度、「数理科学科」から「情報数理科学科」に
名称変更の予定です】

現代の高度な情報社会において必要な情報科学やAI・データサイエンスの技術習得に留まらず、数学や自然科学の知識を活用しながら自然現象や社会現象の数理モデルを設定し、コンピュータでのシミュレーションを実施。そこには『いかなる学問にも数理的能力は必要』という、第2代学長である「安井てつ」の信念のもとに数学専攻部として創設された「数理学科」の伝統が根づいています。論理的な思考力を身につけ、現代のICT(情報通信技術)社会において幅広く活躍できる人物を目指します。

数理科学科紹介動画

情報数理科学専攻で学べること

  • 情報科学

    アルゴリズムとデータ構造、プログラミング、ネットワーク、数値計算などについて学びます。

  • AI・データサイエンス

    数学や情報科学をベースとして人工知能やデータ分析・データ活用の基礎について学びます。

  • 数理科学

    数学(代数学、解析学、幾何学、確率論・統計学など)や自然科学(物理、化学、生物)の基礎から応用まで幅広く学びます。

プログラミング / アルゴリズム / 情報ネットワーク / コンピュータシミュレーション / 人工知能 / データサイエンス / 解析学 / 代数学 / 幾何学 / 確率論 / 数理統計学 / 数理ファイナンス / 自然科学(物理・化学・生物)

学びのポイント

  • 自然現象や社会現象を 数式で表現する 数理モデルを活用し 課題解決に導く力をつける
  • プログラミング、ネットワーク設計、 コンピュータシミュレーション、 データサイエンスなどの 情報技術を学び実践的能力を養う

身につく力

  • 情報科学の基本原理を深く理解し実践的に活用する力
  • 情報科学、AI・データサイエンス、数理科学を活用した問題分析・解決能力
  • 数理的思考に支えられた柔軟な応用力

Student's Voice

カリキュラム概要

  • カリキュラム概要

    PICK UP授業

    数理モデルとシミュレーションA

    モデル化とは自然現象などを方程式で記述すること、数値シミュレーションとはその方程式を解き、現象のシミュレーションを行うことを指します。本講義では、こうした数理モデルと数値シミュレーションの基本について学びます。

    アルゴリズムとデータ構造

    よいプログラムを作成するためには、適切なアルゴリズムとデータ構造の選択が欠かせません。本講義では、基本的データ構造、整列や探索などの基本的アルゴリズムとその計算量について、コンピュータを用いた演習を交えながら講義します。

    コンピュータネットワーク

    ネットワークは私たちの何気ない日常の中で活用されています。Webページが表示される仕組みや、メールが送受信される方法といった身近なテーマを通して、ネットワークシステムの基礎およびそれを支える数理について学びます。

    数理生物学

    個体群生態学に関する単一個体群の動態、複数個体群の関係、個体群管理の数理モデルについて概説します。数学的手法を用いて生命現象を研究する際に必要となる、数理生物学の基本的な考え方や方法について理解することを目指します。

2022年度卒業研究題目より

  • 歩行者経路を考慮した強化学習による経路計画
  • IoTデバイスにおけるマルウェア検知システムの構築
  • 噂伝播の数理モデル
  • 遺伝子調節ネットワークの数理モデル
  • 顔認証システムによる授業の出欠確認
  • ドッキング・シミュレーションによる喘息薬のインシリコ・スクリーニング探索
  • 毛髪を構成するタンパク質ケラチンの熱変性の分子動力学シミュレーション
  • 淡水と海水を行き来する魚の浸透圧調節を司る塩類細胞3タイプの最適組成の数理モデル
  • 霞ヶ浦におけるハクレン導入によるバイオマニピュレーションの有効性を検討する数理モデル
  • 関数解析学・非線形関数解析学
  • ブラウン運動と微分方程式
  • 結び目と多様体の幾何学
  • 平面と空間の合同変換群と壁紙群

専任教員

研究にまつわるストーリー

Topics

確率現象を応用し、実践する 加藤ゼミでの学び

加藤ゼミで研究するのは現実世界に存在する確率現象のモデル化およびシミュレーションの方法です。まずは、書籍や論文の輪読、プログラミングの勉強などを通して基礎を固めます。その後、ロボティクス、センシング、機械学習などの中から、各自の興味に応じて、具体的な研究テーマを選択。例えば、混雑した環境の中でも、障害物を回避しながらゴールに到達できるロボットの研究などが挙げられます。

DNAを目で見て、理解する「現代生物学」

生物の細胞の中には、DNAが含まれています。DNAはその生物が持つ「遺伝情報」で、生命の設計図といえるものです。「現代生物学」の授業では、自分の口内細胞からDNAを抽出し、顕微鏡で観察する実験を実施。またDNAの構造模型を自分の手で作り、二重らせん構造をとっていることを体感します。

ゼミの小窓

資格・進路

取得可能な資格

情報数理科学専攻の学生は、所定の課程を修了することで、以下の資格を取得できます。
教育職員免許状(一種免許)
 中学校(数学)
 高等学校(数学・情報)

学芸員

卒業後の進路

学科主任からのメッセージ

  • 数理科学科主任 尾田 欣也 教授

    「女性にこそ数学を」
    数理科学的思考の訓練を通して、論理的に判断し、決断する力を養う


    数理科学科は、理系学問の基礎となる数学の修得をもとに、数学、情報科学、自然科学を横断的に学び、社会と科学技術の発展に寄与できる人材の育成を目指しています。現代社会では、女性は自由に個性と能力を発揮して、あらゆる分野で活躍できます。第2代学長の安井てつは、このような社会の到来を見通し、「女性にこそ数学を」と考え、1927年に私立女子大学で初めて設置された数学専攻部が本学科の起源です。この精神は現在にも引き継がれ、数理科学的な思考の訓練を通して、物事を論理的に判断し、決断する力を養う教育を行っています。