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東京女子大学

教授

アラマキ ケンジ

荒巻 健二

現代教養学部 国際社会学科 経済学専攻

研究キーワード

国際金融危機 / 国際資本フロー / グローバル化 / 日本経済長期低迷

研究分野

国際金融 / 日本経済

研究テーマ

1990年代後半のアジア通貨危機以来、国際的資本フローの不安定性が、資本受け入れ国経済に及ぼす大きなマイナスのインパクトを回避する方策を探してきた。並行して、80年代のバブル形成以降の日本経済の変調のメカニズムの把握に努めてきた。

コメント

資本フローの不安定性が引き起こす問題や対応策については、『アジア通貨危機とIMF』(1999年 日本経済評論社)で検討を始め、その後、問題の中核にあると考えられる資本取引規制のあり方について、危機に陥ったタイ、韓国、インドネシアの3か国及び危機を回避した中国、台湾など個別の国の規制の推移を辿り、不安定資金の大量流入を許す仕組みを取っていた国が危機に直面したとの結論を得た。資本受入国が何故そうしたリスクの高い政策をとったのかについて、IMF、OECD、米国といった国際的な政策思潮に大きな影響力を持つ機関・国の資本取引規制の自由化に対する考えを追うと、いずれもこれに対し好意的な姿勢を持ち、各国に対し全体的にあるいは個別に自由化を勧めていったことが明らかとなった。2000年代後半以降、世界金融危機、欧州債務危機が発生、グローバル化した金融市場の不安定性が先進国に対してもネガティブな影響を及ぼすことが現実のものとなり、必要な対応策を含め『金融グローバル化のリスク』(2018年 日本経済新聞出版社)で論じた。IMFの政策は徐々にリスクを念頭に置いたものに変化してきている。
日本経済の長期低迷のメカニズムについては、”Japan's Long Stagnation, Deflation, and Abenomics" (2018 Palgrave/Macmillan)及び『日本経済長期低迷の構造』(2019年 東京大学出版会)で研究結果を大量の関連データで基礎づけつつ論じた。

  • 主な担当授業・演習
    • 国愛経済学
    • 金融論
    • 財政学
    • アジア経済論
  • 所属学協会・プロジェクト
    • 日本金融学会
  • 書籍等出版物(単著・共著)
    • 『アジア通貨危機とIMF-グローバリゼーションの光と影ー」(単著 日本経済評論社 1999年)
    • 『金融グローバル化のリスクー市場の不安定性にどう対処すべきかー』(単著 日本経済新聞出版社 2018年)
    • ”Japan's Long Stagnation, Deflation, and Abenomics-Mechanisms and Lessons" (単著 Palgrave/Macmillan 2018)
    • 『日本経済長期低迷の構造-30年にわたる苦闘とその教訓-』(単著 東京大学出版会 2019年)