学芸員は、博物館資料の収集や保管、あるいは展示や調査研究を行う博物館の専門職員です。東京女子大学の学芸員課程で定められた科目を履修し単位を修得すると学芸員の資格を取得することができます。博物館にはさまざまな種類があり、学芸員の役割も多様です。今日の日本には約5,700の博物館があります。このうち6~7割は歴史系・郷土系の博物館です。従って東京女子大学の学芸員課程ではわが国の歴史や文化を扱う博物館の学芸員を育てるという特色を持たせています。
学芸員課程では必修科目11科目19単位と選択科目の中から4科目8単位を履修します(2018年度以降入学者に適用)。必修科目の中には、館園見学や学内での実務実習を行う「博物館実習1」「博物館実習2」と、実際の博物館での実務を実習する「博物館実習3」があります。この博物館実習は少人数で行うため、履修可能な人数に上限を設けることがあります。また、さまざまな資料を収集・保管・展示・調査研究するという博物館の性格から、しっかりした基礎知識と広範な教養が求められます。