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「学長室から」No.22(2020年4月4日)

入学おめでとう


 今回の「学長室から」は、本来ならば4月1日の入学式に出席していたであろう方々あてのお祝いの言葉です。ただ、入学式の式辞とは少し雰囲気が違うかもしれません。


 まずは、東京女子大入学おめでとうございます。学生証は受け取りましたか。入学式の中止は大変残念でしたが、東京では「感染爆発の重大局面」の宣言があり、大学も学生の入構制限をしております。学期始めを4週遅れの5月5日(火)とし、原則遠隔授業で始めることとしております(詳しくは本学の公式サイトで確認してください)。


 時間があります。このような時にこそ日ごろ読めない本を読んでみてはいかがでしょう。私の大学入学前のことです。自分は「学生」になったのだという誇らしげな思いが、古本屋で「学生に与う」という一冊の文庫本に手を伸ばさせました。著者の河合栄治郎についても何も知りませんでした。内容はよく覚えていませんが、受験勉強の世界や育った田舎とは全く異なる新しい世界につながったように思え、妙に心が高まったことを覚えています。


 みなさんは、「一年生になったら/一年生になったら/ともだち100人できるかな/100人で食べたいな/富士山の上でおにぎりを/パックンパックンパックンと」という歌を歌ったことはないでしょうか。まど・みちお作詞/山本直純作曲の童謡です。大学に入学したみなさんも、少しの心配を持ちながらも待ち遠しい気持で「ともだち100人できるかな」と思っているのではないでしょうか。大学も、一年生になったら「ともだち」ができます。それは、机を並べて勉強する友達だけではありません。「時空間」を超え、いまだ会ったこともない歴史上の人も親しい「ともだち」となります。また新しい価値観や知識との出会いもあります。この歌の第2節は、「100人でかけたいな/日本中をひとまわり/ドッシンドッシンドッシンと」。そして第3節は、「100人で笑いたい/世界中をふるわせて/ワッハッハハワッハッハ」です。みなさんも、東京女子大の仲間の100人と一緒におにぎりを食べてもいい、国内の多くの「新しい」を探して日本中をひとまわりしてもいい、100人で異文化・多言語の世界をかけてもいいのです。「女子大学」は、共学や女子高とも異なる新しい「ともだち」と出会う場所となります。


 「真理(まこと)をあいするすべての友よ/きたれや我らの学びの園に/気高きこころを育てはぐくむ/うえなき英知を共にぞたたえん」。これは、みなさんが入学式で歌うことになっていた、英詩人のEdmund Blunden O.M. の作詩による本学College Hymnの第1節です。ここにも、「友よきたれ」とあります。


 ここまで書き終えたとき、広報担当の先生から、新入生を迎え入れるために、本学ホームページに、"新入生向けWelcomeページ"を設けたいという申し出がありました。 "入学したけれども在宅"のみなさんに、メッセージを届けるというものです。わたしは、即刻喝さい同意しました。楽しみにしてください。そこでも東女生であることを実感してください。



みなさんを待つVERA広場(2020年4月2日)