イベント

公益財団法人野村財団「女性が輝く社会と実現」をテーマにした講演会等助成受託事業
創立100周年記念連続シンポジウム「グローバル社会に生きる女性のエンパワーメント」第2回(2016年度)

「女性の政治参加と
ジェンダー・ギャップ」開催報告

創立100周年記念連続シンポジウム「グローバル社会に生きる女性のエンパワーメント」第2回「女性の政治参加とジェンダー・ギャップ」を2016年11月3日(木・祝)に開催しました。基調講演には労働省勤務時代に男女雇用機会均等法策定にご尽力され、さらに現在女性の政治参加に向けて活動されている赤松良子氏に「女性の政治参画~クオータ制をすすめる」と題したお話を伺いました。シンポジウム開催直前に公表された2016年のジェンダー・ギャップ指数が前年よりさらに順位を下げ、144か国中111位と過去最低の水準となった日本の現状について、教育、健康、経済、政治の分野の中で、政治が最後の砦であると指摘され、クオータ制をブレークスルーの一手とし、政治の世界に女性の数を増やしていく必要があるとお話しされました。

次に本学前教授の国広陽子先生が「クオータ制が進む国、進まない国」と題して、女性議員比率が最も高いルワンダと、1990年代後半から積極的に女性支援策を次々に講じ、2000年にすでにクオータ制を導入している韓国について、女性の政治参画が進んだ背景を報告されました。最後に今夏初の選挙権を行使した本学2年生の4名が登壇し、両先生に質問をしました。クオータ制が導入されることで政治家の資質がない女性が議員になるのでは?という学生からの質問に対して、赤松先生は市川房枝氏の「なりたい人よりさせたい人を」というフレーズを引用され、過去にも様々な問題があったことは確かだが、そうした失敗を乗り越えて次のステップへ進むのが正しい道筋である、と力強く答えられ、国広先生は、ではすべての男性議員がそのふさわしい資質を持っているのでしょうか?とユーモアたっぷり答えられ、お二人の毅然とした姿勢に会場からも大きな拍手がわきました。

参加者のアンケートには以下のような感想が寄せられました。「歴史の授業でしか習ったことのない「男女雇用機会均等法」の生みの親である赤松良子さんのお話を聞くことができて貴重な経験になった。また、ジェンダー、クオータなど初めて聞く言葉もあって興味がわいたし、これからも投票にはなるべく欠かさずに行こうという気になった」(学生)、「学生が多かったので、赤松先生、国広先生のお話しに刺激を受けて、これから政治の世界をめざしたり、活躍したいという気持ちを持った学生が増えると良いと感じました。50代でも十分に刺激的!」(卒業生)。

シンポジウムは公益財団法人野村財団の助成を受け、昨年2015年度から2018年度まで4年連続で行う予定です。第3回となる来年のシンポジウムにもどうぞご期待ください。

【本件に関するお問い合わせ先】

東京女子大学 エンパワーメント・センター
TEL 03-5382-6832
E-mail empowerment@lab.twcu.ac.jp

  • ごあいさつ
  • 事業理念
  • 事業概要
  • 沿革
  • 募金について
東京女子大学

〒167-8585
東京都杉並区善福寺2-6-1
TEL:03-5382-6340
お問い合わせ:総務課

東京女子大学公式サイト