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創立100周年記念事業「挑戦する知性」プロジェクト 学長主催講演会

理系学生のキャリアと東京女子大学の教養教育

はばたけ東女生!Part6
-盛況のうちに終了

第6回目を数える学長主催講演会「はばたけ東女生!」。今回は10月26日(木)3時限、「理系学生のキャリアと東京女子大学の教養教育」というテーマで、数理学科(現・数理科学科)を卒業し、研究職、あるいは企業でキャリアを積んだ3名の卒業生に講演をしていただきました。

[講師]

石井 志保子(いしい しほこ)氏
東京女子大学現代教養学部特任教授。東京大学名誉教授、東京工業大学名誉教授。
富山県高岡市生まれ。1973年東京女子大学文理学部数理学科卒業。早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻修了。東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得。理学博士。九州大学理学部助手、東京工業大学理学部助手、同助教授、同教授、東京大学数理科学研究科教授を歴任。その間、Max-Planck Institut 客員研究員,Hamburg 大学客員教授も務める。2016年より現職。専門は、代数幾何学、特異点論。1995年猿橋賞、2011年日本数学会代数学賞を受賞。日本学術会議第3部会員。
平岡 利枝(ひらおか としえ)氏
三菱電機株式会社住環境研究開発センター長。
1985年東京女子大学文理学部数理学科卒。三菱電機株式会社に入社。静岡製作所時代はアイスクリーマー搭載冷蔵庫、切れちゃう冷凍、ビタミン増量冷蔵庫、瞬冷凍などの開発に携わる。住環境研究開発センターでは、冷蔵庫以外に蒸気レスIH・ムーブアイ除湿機・ジタング(レンジグリル)・風神・ホットあわーなどの家電品を中心とする開発全般に従事。2016年より現職。JAXA国際宇宙ステーション・きぼう利用推進有識者委員会委員を務める。「日経WOMAN」主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」ヒットメーカー部門2位、総合ランキング9位。
篠原 めい(しのはら めい)氏
第一生命保険株式会社課長補佐。現在、資産管理サービス信託銀行株式会社に出向、インベスターズサービス部調査役。
2001年東京女子大学文理学部数理学科を卒業。2003年一橋大学経済学研究科を修了。2003年4月に第一生命保険相互会社に入社。エコノミスト、アナリストといった緻密さを要する分析業務に主に携わってきたが、フィナンシャルプランナーやリース営業といった発想、提案力を要する業務でも一定の経験を積み、現職に至る。プライベートでは2歳半になる双子男児の母、趣味は長唄。

本学理事、北原和夫先生の司会で、講演会が始まりました。
石井先生は、「数学者の作り方」のタイトルで、数学に魅せられた理由、常勤の職に就くまでの苦労、数学者としての仕事内容の紹介等、イラスト入りのスライドで楽しくお話しくださいました。
平岡さんは、家電開発の仕事内容を紹介しながら、本学の理系の専門教育で身につけた、「客観的なデータを用いて、論理的に人を説得する能力」がとても役にたっているとお話しくださいました。
篠原さんは、学生と社会人の違いについてご自身の経験を交えながら、真摯に語ってくださいました。
なにより、「自分で考える喜び」が共通認識として語られ、本学数理科学科の学びの意義があらためて実感できたひとときでした。
『学報』第4号(12月20日発行)もぜひご覧ください。

チラシはこちらpdf

会場の24301教室は、在学生や卒業生など多くの聴衆で静かな熱気に包まれました。

「数学の場合、努力は必ずしも報われるわけではありません。結果が全ての厳しい世界です」。だからこそ、うまくいったときの喜びは格別、と石井先生。

平岡さんからは「まじめさを武器にする」「得意・不得意を見定め周囲を上手にまきこむ」等の力強いアドバイスを頂きました。

ときには顧客からの一言などをきっかけに壁を乗り越え、自身の大きな成長につながった、と篠原さん。

皆さん、数学という専門性を土台にもち、キャリアと家庭のバランスをとりながら、大学や企業の最前線でご活躍なさっています。

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