創立100周年記念事業「挑戦する知性」プロジェクト

「英学100年―新渡戸稲造と東京女子大学」展

約2,900人の方がご来場されました。

2018年4月、東京女子大学は創立100周年を迎えました。その記念事業の一環として、2018年3月14日（水）～5月30日（水）に、本館新渡戸記念室で「英学100年―新渡戸稲造と東京女子大学」展を開催いたしました。原田範行現代教養学部長（国際英語学科教授）の指導のもと、学生有志を中心に、展示物の翻訳やキャプションの作成、設営作業が行われるなど、学生参加型の展示となりました。
若くして「太平洋の橋」になりたいという志を表明した初代学長新渡戸稲造は、英語を通じて、世界の状況を広く深く知るとともに国際社会に貢献しようとするわが国の英学の租とされます。この展示では、創立当時から現在に至るまでの本学の英学の歴史を、本学所蔵の貴重資料や書籍の展示等を通してご紹介しました。新渡戸にゆかりのある文献や写真等の展示（第1部）、創立期から現在に至るまでの授業風景の写真や教材等から紐解く本学の英語教育の歴史（第2部）、卒業生であり本学での教育に尽力された天達文子教授や光明照子教授にまつわる貴重資料の紹介（第3部）、本学の英語教育の変遷と次の100年に向けた発展を考える展示（第4部）の4つの角度から、新渡戸稲造と本学の英学の歴史を振り返りました。
特に、第1部では、新渡戸も親しんだとされる英語の教則本や当時の辞書を展示した他、第4部では、本学比較文化研究所所蔵の「ちりめん本コレクション」を展示しました。来場者からは「日本の英学の最初期が生き生きと展示されていた」「懐かしい学生時代の風景がみられて嬉しかった」といった声が多く寄せられるなど、創立100周年という記念すべき年にふさわしい展示となりました。

設営作業風景

展示の様子（第1部）

展示を見学する学生