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東京女子大学

国際社会学科

経済学専攻

ローカルな視点、グローバルな視点から
現代経済社会に横たわるさまざまな問題への
アプローチを試みます。

地球温暖化と自然災害、連鎖する金融危機、深まる少子高齢化、広がる格差と貧困、国の仕組みを支える財政の危機。経済学専攻では、現代の経済社会が直面する問題を理論とデータで分析し、政策を論じることを通して、企業の中で、また家庭や地域において、問題解決のために知恵と力を結集させることができる女性を育てます。1年次から4年次までの演習では、プレゼンテーションと討論によって、自ら問いを立てることや自分の主張を見つめ直してほかの人に説明することを練習します。講義では、基礎から応用へと段階を追って経済学と経営学を学習し、経済社会の変化に対応できる知識と分析力を養います。

学べること
雇用システム / 経済開発 / SDGs / 経済政策 / 経営戦略 / データサイエンス / イノベーション / 環境問題 / 労働市場 / グローバル経済

専門分野

  • 計量経済学

    経済データを用いてモデルを推定し、経済予測の方法や経済政策の立案・評価の方法について学びます。

  • 経済政策

    経済学が考える望ましい社会を明らかにし、それを実現するための政策を評価、分析、提言します。

  • 国際経済学

    貿易、為替レート、国際収支など国境を越える経済活動に関わる概念や理論を学び、現実を理解する力を養います。

  • 労働経済学

    賃金、雇用、労働時間などの決定メカニズムを学び、現実の諸現象について考察する力を養います。

  • 開発経済学

    世界人口の4分の3が暮らす途上国。経済発展の方策を産業の進歩と人間開発の両輪で考えます。

  • 都市・地域経済学

    住宅立地や地代設定などのメカニズムを学び、都市の過密、地域の過疎への対応策について考えます。

  • 経営学

    組織論、戦略論、マーケティング、会計学など、経営学の主要領域も本格的に学べます。

学びのポイント

  • 01

    すべての社会問題がテーマになります

    経済学は「社会科学の女王」と呼ばれるほど論理的で体系的な学問です。その思考方法を身につけることによって、公共政策、環境問題、国際開発、ジェンダー、企業経営などを体系的に理解することができます。また、それらの根底にある人間の行動について、経済学が新たに解明したことにも目を開かれることでしょう。

  • 02

    社会を客観的かつ冷静に分析

    世の中にあるさまざまな問題に思いつきで対処したり、制度や政策を一時の感情で決めたりしてしまうと大変なことになってしまいます。「社会が抱える問題を何とかしたい」という温かい心を大事にしながら、経済学の理論と実証データ分析を使うことで、世の中の本当の姿が見えるようになり、問題に対処する力がつきます。

  • 特色

    • 「入門」の授業を通じて、経済学、経営学とは何か、どう学ぶかを習得します。
    • 「基礎講義」の授業を通じて、経済社会に存在する複雑で多様な問題を分析するための土台を築きます。
    • 「応用講義」の授業を通じて、経済社会に関するより専門的で幅広い問題解決能力の獲得を目指します。
    • 経済学とともに、経営学も本格的に学ぶことができます。
    • 経済法・会計学・保険論など実践的な科目も学べます。
    • 社会調査実習ではマーケティング調査に取り組みます。
    • ジェンダーの経済学、女性起業論、労働法など女性のエンパワーメントを考える科目、また、SDGsの政策論に関連する科目も充実しています。
    • 4年間の演習で、自分が取り組む問題を仲間と一緒に議論し、解決策を見つけていきます。
  • 身につく力

    • 社会を冷静に分析し、制度設計ができる力
    • 企業経営に精通し、起業できる力
    • 国際社会で活躍できる力

カリキュラム

4年間のカリキュラム概要

  • 1年次

    経済学の基礎を固めます。演習では学び方と問題を発見する力を養います。

  • 2年次

    経済学的思考を深化させ、分析方法を身につけます。2年次演習では英文のテキストを使います。

  • 3年次

    専門性を高めます。経済の多様な分野と隣接する領域も豊かにします。

  • 4年次

    これまでに身につけた知識と方法を総動員して卒業論文を作成します。

主な授業内容

  • ◆経済理論

    ミクロ経済学入門

    ミクロ経済学は、個々の消費者や生産者の行動に注目してそれらを理論化し、経済の諸問題を考える学問です。「入門」では、市場の機能と限界、消費者行動、生産者行動について学びます。

  • 初級マクロ経済学

    マクロ経済学は、一国単位の経済状況を、GDPと成長率、財政や金融、インフレ・デフレ、雇用、国際収支などで診断し、GDPの決定過程を考えます。「初級」では財政・金融政策の国境をこえた影響や成長理論を学びます。

  • ◆経済の歴史

    経済学史

    この授業では、アダム・スミスからケインズまでの経済学の展開を学びます。歴史をさかのぼり現代理論をより深く理解すること、現代と共通する問題に対する過去の経済学者の分析や政策提言から示唆を得ることが目的です。

  • ◆経営

    経営学入門

    社会における企業の活動と企業内部の活動という企業経営の全体像、さらに経営学における各主要分野の基礎知識や理論を学びます。併せて、企業経営の実態を深く理解するために、実際の企業や組織の事例も題材とします。

  • 経営組織論

    組織のマネジメントには、目標達成に向けて組織内の人材のエネルギーを引き出す動機づけと、激しく変化する組織外の環境に適応する制度設計が必要です。本講義ではミクロとマクロの両面からの組織論を展開します。

  • 経営戦略論

    なぜ、ある企業の事業は競争上優位なのか。なぜ、ある企業の戦略は成功したのか、または失敗したのか。本講義では、事業戦略および全社戦略に関する理論や概念を習得し、実際に産業や企業を分析することで理解を深めていきます。

  • ◆統計・計量分析

    統計学

    統計的分析は、今日あらゆる学問分野で盛んに行われています。入門レベルの統計学を、毎回経済データを用いた演習問題を解きながら、わかりやすく解説します。

  • 計量経済学

    統計データを用いて経済モデルを推定し、経済予測や政策の評価・策定を行うとともに、一方において経済理論の進化を志す学問です。本講義では基礎となる統計的手法を修得し、毎回さまざまな経済データや社会データを用いた分析を行います。

  • ◆金融

    金融論

    金融取引(資金の取引)に関するさまざまな経済事象に対する理解を深めます。そのため、通貨、マネーストック等基礎的な用語や概念について理解したうえで、経済において金融が果たす機能、金融市場と金融機関、物価の安定と金融政策、マクロ経済分析などを学びます。

  • ◆簿記・会計

    簿記論

    複式簿記の構造を体系的に理解し、会計の基礎的な用語の理解、取引の仕訳や各種帳簿の作成方法、財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の作成ができるようにします。なお、本講義の受講者には日本商工会議所主催の簿記検定3級の受験を推奨しています。

  • 財務会計

    財務会計の概念や構造を学んだうえで、企業会計原則および企業会計基準を体系的に学びます。財務諸表の作成と分析を通じて会計的思考力を養成することで、企業の収益性や安全性の評価、また企業活動を会計の文脈でとらえる能力を養います。

  • ◆国際経済

    国際経済学

    国境を越える経済活動(モノやカネの国際取引)を対象として、比較優位、関税政策の効果など貿易に関わる標準的な理論、為替レート、国際収支など国際金融に関わる基礎的な概念や理論を学び、これらを手掛かりに現実の国際経済事象の理解を図ります。

  • 中国経済論

    中国の経済発展過程を歴史、成長と構造変化、開発戦略といった多様な角度から叙述し、計画経済から市場経済への移行過程にある現代中国経済の直面する課題と今後とを平易に解説します。

  • EU経済論

    欧州連合(EU)の成立と共通通貨ユーロの導入の歴史的過程をたどり、ギリシャなどの財政破綻、ユーロ危機、そして、今回の英国のEU離脱の背景をグローバル化の光と影という観点から解明します。

  • ◆公共政策

    公共経済学

    経済学(特にミクロ経済学)の基礎理論に立脚して、経済政策の分野に適用するために必要な経済学の応用理論を修得します。特に、さまざまな政策の評価を行うための規範的分析を解説します。

  • 財政学

    財政学は、租税や公債などによる財源調達と国民生活を支える行政サービスのあり方を研究する学問です。日本の財政悪化の原因、税制改革の方向、経済への影響などを検討します。

  • 環境経済学

    環境問題をミクロ経済学の観点から理解し、問題解決のための政策手段としての規制や課税などについて学びます。また、地球温暖化、大気汚染、リサイクル、ゴミ問題などの現実の諸問題についても知識を深めます。

  • ◆ジェンダーと開発

    開発経済学

    貧困や格差の問題を扱い、その実態と原因を一国およびグローバルな視点で分析し、より良い経済発展の方法を探ります。産業発展と所得分配、保健・医療や教育開発とジェンダー格差、経済のグローバル化や気候変動および感染症パンデミックの影響などを学びます。

  • ジェンダーの経済学

    なぜ介護労働者は低賃金なのか。なぜ途上国で人口が増え、先進国で少子化が進むのか。ジェンダーの視点から、ミクロ経済学における世帯単位の効用理論、マクロ経済学におけるGDPや労働の概念などを再検討します。

  • 女性起業論

    企業家と企業家活動に関する基本的な概念と論点とを習得し、起業することの社会的意義と起業のプロセスを学びます。また、国内外の多様な企業家の活動を通じて、現代社会の諸問題とイノベーションの必要性について理解を深めます。

  • ◆経済学の実践

    2年次演習(経済学)Ⅰ・Ⅱ

    この演習では、英文の経済学に関するテキストを読むことによって1年次に学んだ経済学の理論を確認し、発展させていきます。

  • 3年次演習(経済学)Ⅰ・Ⅱ

    3年次演習では担当教員の専門分野を中心に学びます。夏期休暇中に合宿を実施するゼミも多く、自由研究の発表や4年生との交流も行われます。

主な演習授業

東京女子大学では、特色ある多彩な演習授業を1年次より履修します。
少人数クラスを基本とし、討論や研究発表を行う演習形式の授業を通して、異なる意見と向き合い、協働して問題解決に当たるなど、自ら学び考える力を養います。

2020年度
卒業論文題目より

  • 宇宙産業の現状と展望 —最新トレンドから紐解く課題と解決策—
  • スウェーデンにおける持続可能な社会構築への取り組み —行政機関・企業・市民の協働—
  • ESGと企業 —ESG 経営は企業にとって有益か—
  • 日本のビール業界の展開 —大手ビール市場におけるサッポロビールへの提案—
  • 道の駅による地域の活性化
  • 沖縄における子どもの貧困 —子どものウェル・ビーイングの検討を中心に— 
  • 日本の観光旅行における目的地決定要因の実証分析
  • 日本の経済格差 —若年層の経済格差拡大状況に力点を置いて—
  • 水族館サービスの利用における実証分析 —入館者数の決定要因とその周辺—
  • 東京女子大学学生の交通手段選択に関する実証分析
  • M&Aによる中小企業の事業承継について —課題の解決と普及のために—
  • 観光と地域開発 —過疎地域における持続可能な観光開発の意義—
  • 資生堂における女性の働き方改革 —女性が働きがいのある会社へ—
  • COVID-19と日本経済に関する一考察 —テレワークの課題と可能性—
  • ジェノサイド後のルワンダにおける男女平等の歩み —女性の政治参加の意義と課題—

専任教員

資格・進路

  • 取得可能な資格

    経済学専攻の学生は、所定の課程を修了することで、以下の資格を取得できます。

    • 教育職員免許状(一種免許)

      中学校(社会)
      高等学校(地理歴史・公民)

    • 社会調査士

    • 学芸員

  • 卒業後の進路

    • 業界

      金融 / 商社 / IT / 物流 / コンサル / 公務員 など

    • 進路先

      日本政策投資銀行 / 双日 / NTTコミュニケーションズ / フェデラルエクスプレスジャパン / あずさ監査法人 / 国税専門官 など