申込不要受付中締切間近終了
東京女子大学

人文学科歴史文化専攻

オーラル・ヒストリー

オーラル・ヒストリーは、文字史料では明らかになりにくい対象や領域について、当事者やその関係者にインタビュー形式などの調査を行い、既存の口述史料の分析を行うことで、アプローチする研究方法です。

ポイント

  • 取り組むテーマ

    歴史研究はおもに文字で書かれた史料をもとに進められていますが、それだけでは限界があることも確かです。文書・記録には残らないような人びとの経験、人的なネットワークのあり方などを考えるには、経験者へのインタビューなどによる聞き取り調査を行い、証言を精査することをとおして、歴史を編んでいくことも必要です。

  • アプローチ・アウトプット

    実際に、既存の口述史料を熟読します。受講者は、そこから得られた知見や疑問点、調査事項をまとめて授業に臨みます。報告者は、周辺事項を調査して、他の文献を用いて、証言の裏付けを取り、分析します。証言の批判的な検証を行うことで、オーラル・ヒストリーの可能性と課題(限界)、およびその理論・方法を学びます。

  • 身につく力・学べること

    1.オーラル・ヒストリーの理論と方法に関する知識を習得します。
    2.既存の口述史料の分析を実際に行い、証言を批判的に検証することにより、歴史を叙述する力を実践的に養います。