教授
ホンゴウ アキラ
本合 陽
現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻
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- 主な担当授業・演習
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- 4年次演習(国際英語)I/II
- 3年次演習(国際英語)I/II
- English Studies 基礎論(文学研究)
- テーマ研究(英米文学)
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- 所属学協会・プロジェクト
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- アメリカ学会
- 日本アメリカ文学会
- 日本英文学会
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- 書籍等出版物(単著・共著)
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- 『絨毯の下絵--十九世紀アメリカ小説のホモエロティックな欲望』(単著、研究社、2012年)
- 『語り明かすアメリカ古典文学12』(共著、南雲堂、2007年)
- 『亀井俊介と読む古典アメリカ小説12』(共著、南雲堂、2001年)
- 「Family and Four American Gay Playwrights」(The Japanese Journal of American Studies 26、2015)
コメント
アメリカ文学というと、外国の、しかも文学という、高校生の皆さんにとって、ちょっと遠い世界のことに思えるかも知れません。近年、実学指向が高まり、特に英語教育は使える英語を求める傾向が強まっています。しかし、使える英語が使える局面は案外限定的です。
アメリカの文学という、二重に距離のある題材は自分を考えるのに役に立ちます。異なる価値観や考え方を持つ人達が作り出した文学を読むことで、自分の価値観や考え方を相対化できますから。
文学研究は社会に出て直接役に立つものではないでしょう。けれど、文学を学ぶことは他人を知り、自分を知ることに繋がります。頭で理解するだけでなく、文学は心で理解するものですから、そこで培われた理解は応用の利く智恵として、自分のものとなります。仕事上でもプライベートでも人間関係は重要な問題です。他人を知り、自分を知ることから人間関係を築くときに考えるべきことを学びます。遠回りは案外近道であるかもしれません。