現代教養学部

環境保護に向けて国家間ではどのような協力を進めているのでしょうか。また、その協力はなぜ困難なのでしょうか。企業やNGOの活動が国家の行動を変え得る影響力を持つのはどのような場合なのかを考えていきます。

環境負荷を発生させる活動を課税などを用いてコントロールする方法を考え、環境問題の解決と経済活動との無理のない両立を目指します。
また、環境問題の基礎理論から最新動向、観光やまちづくりとの関連も学びます。

いつ、なぜ、どういう経緯で、環境を守らなければならないことになったのか。環境を意識するとはどういう事態か。どうすれば環境を意識できるのか。

人間を含む生物が環境の中で生きる上での互いの相互作用のあり方と、それらが作り上げる生態系の基本を学びます。

コミュニティ実践を通し、性、エスニシティ、クラスなど、人間共生の問題の絡み合いを理解し、自助、共助、公助など社会科学的な解決方法を学びます。

そもそも互いに価値観、ものの見方・考え方が異なる人々がどうして「共生」する必要があるのか。「共生」という考え方が生じてきた背景に何があるか社会学的視点から考えます。
また、一人ひとりの多様性を尊重する力を身につけ、全ての人が共に生きる多文化共生社会を先導するための力を培います。

国内国外を問わず、観光目的で多くの人が様々な場所を訪れます。史跡や自然、そしてお土産やグルメ。すべてに歴史という時間的な奥行きがあります。これを知ることで観光体験も異なった光を放つのです。

政治・歴史・国際関係と深く関わる文化・観光政策。持続可能な観光、観光地への国際協力の現状とは。国際的視野から開発・発展と観光を考えます。

観光の役割である「地域の魅力を活用して交流を促進し、域外から情報や消費を獲得し、地域を元気にすること」にまつわる知識を学び、実践的な経験を積みます。
また、ツーリズムの本質を理解し、観光地域づくりの政策やマネジメントを学びます。

宗教行為としての巡礼が、近代以降、「楽しみ」を追求する観光へと変化した経緯と理由とは。また、今日の観光における「楽しみ」はどこにあるか。

解析学、代数学、幾何学、確率論などの純粋数学だけでなく、数理モデルを用いたコンピュータ・シミュレーションなども学ぶことができます。
また、自然現象や社会現象をモデル化（方程式で表現）して、それをコンピューターを用いて解く方法について学びます。

古代から続く中国文化との対話。西洋文化との出会いで意識した近代の形。日本人が異文化にどう接して、どんな自らを発見してきたのか、比較文学の視点から紐解きます。

世界の多様な文化を「異文化」として認識し、異文化間の相互理解を目指し、英語を媒介とする言語文化の視点から、異文化理解の特徴と方法論を学びます。

世界には、国内外を問わず文化によって多様なものの見方や捉え方があることを学び、グローバル社会で活躍するための視野を広げる手助けをします。

子供は社会や人との接触の中で言葉や文化を身につけていきます。子供たちが自らの学びを広げていけるような学びの環境について考えます。

子どものこころの多様性とその発達を理解し、固有の成長を促進する個人内要因や学校環境、家庭環境といった社会的要因の相互作用について心理学的視点から学びを深めます。

親子関係や友人関係、さらには学校や地域における様々な人との関わりの中で「人間」が作られていくプロセスを探求し、多文化社会で生きる人間を深く理解するための基礎を養います。

ローカル言語からグローバル言語となった英語ですが、英語圏の文化を様々な視点から捉えてみることによって、文化とは何かという問題に迫ります。

現代の英語圏は地球上に散らばり範囲も広大です。でも、元々は北西ヨーロッパのごく限られた地域でした。このギャップの歴史的背景を紐解き、より深い文化理解へと誘います。

英語圏は広大な地域を覆っており、その文化は多様です。中でもアメリカの文化は、日本も含め、現代世界に影響を与えてきました。それは、「自由」と「平等」を基本的価値としつつ、多くの現実的矛盾と格闘し、変容を繰り返し、今も変わり続けています。

コミュニティ・デザインの核となる理想を明らかにし、ことばの定義、議論の整理、科学的データの計測、意思決定法などのデザインのツールを学びます。

アートに近いデザインではなく，ユーザに意味を与える人間中心のデザインを，心理学などを参照しつつ，WebやSNSなどのモノつくりの実践を交えて学びます。

どのようなソフトウエアを作るかを設計（＝デザイン）するための方法論について先端のソフトウエア工学であるサービスデザインの手法を学びます。

悠久の時を刻む奈良・京都、政治の中心地としての記憶を日々更新する江戸・東京。文学は都市の歩みとともにあります。そして、土地の歴史と風土を体現するのが方言です。文学とことばを通じ、日本人の営みを探ります。　

たとえば日本の飛鳥・奈良・京都・鎌倉・江戸・東京。あなたはどの地域や都市に心ひかれますか？現地を訪ね、その息吹を感じながら、残された史料を読み込む。目の前に、過去の世界が立ち上がるでしょう。

二国間関係を越えた、アジアやアメリカといった地域ごとの国際関係の構造と展開を学びます。

都市ができる理由やその規模、土地利用や地代の決定について考えます。また、都市の過密と地方の過疎を是正するための政策を考えます。
さらに、都市や地方をフィールドとして実習（インターンシップ、イベント参加）を企画実践し、ふとした気づきを事業提言、政策提言にまとめる手法を学びます。

都市とはどういう場所か。都市では何が生じるか。都市はいつから、どのように人々を引きつけるのか。どうすれば都市を「楽しむ」ことができるか。

新型出生前診断、脳死臓器移植など、最新の技術がもたらす生命倫理の諸問題を、哲学は道徳、倫理の根本を吟味しなおすことで理解することを目指します。

主に医学の発展と医療技術の高度化から派生するさまざまな諸課題を取り上げ、人と人との関係や社会のあり方について学際的に議論する場を提供します。

「生命」の価値は、時代によってどう移り変わってきたか。宗教、世代、地域、階級等の違いによってどう「生命」に対する見方が変わるか。

古来より日本は、文字、文学、思想など様々の面で、東アジアと深い関係にありました。西洋社会に遭遇した〈近代〉で底力を発揮した知の枠組みを、漢字文化圏の広がりから捉えます。　

多様な文化・思想・言語を持つ人間集団の交流により，現在のアジアは育まれてきました。東アジアや中央ユーラシアにおける交流の歴史をたどり，現在につながる多文化社会のしくみを学びます。

インターネット以前から海で近く繋がっていたアジア各地が、互いに影響しあいながら育んできた多様な文化について、様々な学問的手法を用い学びます。

データサイエンス、AIの基盤となる統計学、金融や保険の業界で役立つ数理ファイナンスなど、実社会に役立つ数学も学ぶことができます。
また、ディープラーニング（深層学習）や機械学習、そしてビッグデータを用いるAI（人工知能）技術について、その原理と基礎について学びます。

言葉が意味を持つとはどういうことなのか、そして言葉は我々の生活の中でどのように働いているのか。哲学者たちは古代より言語について哲学的考察を積み重ねてきています。

ふだん何気なく使っている日本語を、歴史、文法、意味、運用など学術的な視点から考えることで、これまで見えていなかった側面を発見します。

英語という言語を、音、歴史、文法、意味、運用など学術的な視点から今一度考えてみることにより、英語の尽きぬ面白さを発見していきます。

コミュニティ・デザインとは、言語の問題を考えることでもあります。科学的議論のことば、地方ごとのことば、異文化交流のことばを実践的に学びます。

子どもの言語獲得、言葉と脳の関係、脳を損傷した失語症や失読症患者、魅力的な音声の秘密、言葉や単語を効率的に覚える方法、絵本と心理臨床などの視点から学びます。

日本語を介して、在日外国人や在外日本人が多文化社会で共生するためのコーディネーター・ファシリテーターとして活躍する人材を、実践的な教育を通して育成します。

そもそもなぜ宇宙は存在するのでしょうか。何もない「無」ではなく、そもそもなぜ何かがあるのか、という問いは哲学の根本的問いとして古来より問われ続けています。

我々は地球という惑星に住んでいます。宇宙はどのように生まれ、これからどうなっていくのか、そして我々の住む世界について学びます。

我々の社会にはときとしていのちの価値を軽んじる言説が現れます。哲学はそのような言説に対し、ただ「間違っている、そんなの当り前だ」と反応するのではなく、人間の尊厳や平等といった根本的概念的レベルから考え、応答します。

幾度となく繰り返されてきた災害・疫病・戦争。命のはかなさへの悲嘆と、限りあるがゆえの生の輝き。日本の文学が人々の心をどのように描き、今の我々に何を語りかけてくれるのかを考えます。

不思議な錯視の起こる仕組み、日常場面における記憶、論理的ではないこともある人間の思考のバイアス、顔や声からの他者の感情認知などについて学びます。

ユニバーサルデザインに配慮したウェブページや見やすい書体（フォント）などの応用場面を通して人間の知覚や認知を学びます。

「同性婚を認めるべきか」「ケア労働は何をもたらすのか」。
あるべき家族の形とはどのようなものかを哲学は掘り下げて考察します。

家族は本当に社会を構成する「基礎的な集団」なのか。血縁と愛情以外に家族を定義する条件はありうるのか。これからの家族はどうなっていくのか。

集団・関係としての家族を取り巻く環境の理解をもとに、夫婦、親子、きょうだい、離婚家族、ステップファミリー等の実際、困難やその支援を学びます。

世界のあらゆる物事は科学的に理解できるのでしょうか。哲学は科学的知とは何か、その限界はどこにあるのかということを科学哲学的観点から検討します。

自然科学の理解に必要であり、現代の科学技術の基礎となって いる数学を、基礎から体系的に学び、社会を支える数理的知識 を身につけることができます。
また、自然の法則や物質の原理などを明らかにする学問を自然科学と呼びます。具体的には、物理学・化学・生物学などによって自然現象の法則を探求します。