

リベラルアーツ
教育を
進化させる



東京女子大学は
リベラルアーツ教育を
進化させるため
1学部6学科の新体制へ
常識を疑い、問い直すことが
これからの時代に求められている。
リベラルアーツ。
当時の日本では、そんな言葉を誰も知らなかった1918年、
「リベラルアーツの女子大学」として本学は創立されました。
実は、リベラルアーツ教育は
20世紀に入り一度衰退した過去をもっています。
その代わりに台頭したのが実用を重視した専門教育。
ドイツなどでもてはやされた専門性偏重の教育は
第一次世界大戦、第二次世界大戦という結末により限界を迎え、
再びリベラルアーツ教育が注目され今に至ります。
格差・分断・戦争・疫病・・・、
これまでの常識が及ばない激動の時代のまっただ中にいるいま、
「人間の幸せやよりよい社会」について問い直し、
知性と行動力をもつことが必要となっています。
時代に挑戦し続ける、
日本のリベラルアーツの先駆。
東京女子大学が目指すのは
「良妻賢母」の育成でもない、「すぐに使える実学」でもない、
知性と行動力を持つ自立した女性の育成です。
キャンパスの中では教員、学生が入り混ざって
答えのない“Big Question”に挑み議論しながら学びます。
専門性にしばられることなく、
自由に学科・専攻間を行き来しながら探求できる環境が
今回の学部改組でさらに推し進められます。
知識を増やすだけではなく、考え方を豊かにすること。
豊かな考え方で、新しい価値を創造する力をもつこと。
卒業後も生涯にわたって学び続ける心の態度を身につけること。
そんな姿勢を身につけた女性を育てるために
東京女子大学の挑戦は続きます。
リベラルアーツ教育を
さらに前へ
教学改革について
東京女子大学の
教学改革
第一段階
始動します
2024年度および2025年度の
2年間を通して教学改革を実行します。
2024年度はその第一段階です。
※なお、本計画は構想中で、新学科の名称や
カリキュラムの内容等は変更となる場合があります。



リベラルアーツを
進化
させる3つのセンター
2022年度に英語センター/AI・データサイエンス教育研究
センター/教育・学修支援センターを開設して、
改革に先立ち、教育環境を整備しました。
英語センター
英語センターは学習者が主体的に学ぶ姿勢を大切にし、英語力向上のための教育カリキュラムの策定、実施・研究を行います。また、英語正規授業の補完および展開を目的とした課外活動を提供し、英語力向上のための支援を行います。
AI・データサイエンス
教育研究センター
数理・データサイエンス・AIに関わる教育および研究を推進し、急激な社会変化に対応できる人材の育成を目指して、設置されました。学科・専攻の枠を超えた学びを提供します。また、この分野の研究・応用を牽引してゆきたい人を支えます。
教育・
学修支援センター(CTL)
ICTを活用した教育活動の改善と発展および質の高い学修支援を継続的に行うことを目指し、開設されました。主にICTに関する教育・学修サポート、各種ワークショップの開催や情報発信、学修スペースの提供などを行います。

全学共通カリキュラムの大胆な改正
知のかけはし科目の
新設と
AI・データ
サイエンス教育の
必修化
英語教育の
全学的強化へ。
現代社会は、めまぐるしく動いています。
すぐに役立つ実践的な知識や技術は、すぐに役立たなくなります。時代に流されない、ゆるぎない価値こそが真なる学びです。そうした学びを一層具現化した科目群として「知のかけはし科目」を新設します。
併せて、現代社会に必要なAI・データサイエンス教育を全学生に必修化するとともに、英語教育を全学的に強化します。




AI・データサイエンス
教育の必修化
AI(人工知能)技術やデータサイエンスは今や日常生活に浸透しています。そこで、AI・データサイエンス科目群として全学共通カリキュラムの中に位置付け、全学生に必修化します。実習を交えつつ基礎を理解し、すべての学生が各学問分野(自分の専攻分野)の客観的分析の視座としてデータサイエンスの手法を適用できるようにします。また、学修歴を可視化するために、各プログラム修了者にオープンバッジ(デジタル化された修了証)を授与します。



English and Beyond
視野と可能性を広げる英語力を磨く
自分の考えを整理して自分のことばで語れるように、科目履修を終えても自分の英語力をさらに伸ばすことができるように、考えることと結びついた英語力、自律した学習者を育てます。必修のWriting科目が新設され、すべての必修科目で、意味を重視する読解・聴解と発信、語彙と表現力の強化、流暢さに磨きをかけます。様々な分野を英語で学ぶ科目もあります。英語を使ってあなたは何を学び、何に挑戦したいですか?

専攻の学びの強化
情報数理科学専攻の
立ち上げと、
経営学分野の強化。
情報とデータサイエンスに軸足をおいた情報数理科学専攻を立ち上げます。また、経済学専攻の経営学分野を拡充して、企業ビジネスや地域マネジメントに興味をもつ学生たちの志を応援します。





情報数理科学専攻の立ち上げ
自然現象の解明や社会現象の分析において、数理科学や情報科学は大きな役割を果たしています。近年、コンピューター技術の進歩により、大規模なデータの取り扱いや大容量の計算などを行うことで、私たちの身の回りにある複雑な現象の解明が可能となりつつあります。またAI(人工知能)の技術発展は現代社会に大きな変化をもたらしており、ますますその必要性が高まっています。そこで情報科学、AI・データサイエンス、数理科学を横断的に学ぶ場を整えるべく、新しく「情報数理科学専攻」を立ち上げます。従来から分野横断的な学びを実践してきましたが、新たな専攻では、より幅広い選択肢から卒業研究のテーマが学べるようになります。私たちの身の回りにある事象や現象について、その本質的な部分を数理と情報科学の立場から捉える力を養うことにより、さまざまな分野で活躍することにつなげて行きます。

経営学分野の強化
マネジメントは、民間企業から行政、NPOやNGO、地域コミュニティーにわたって、組織の維持発展のために必要な行為です。そこで、新たにマーケティング分野、人的資源管理論および組織論の分野を専門とする実務経験の豊富な教員が着任し、経営学の中でも特に学生の関心の高い分野の学修をいっそう強化します。 本学はこれまでも経営学分野の科目を広く設置し、経営学の全般を学べるカリキュラムを提供してきました。今後は経営学の学びをよりいっそう深めることで、優れたスキルや能力をもってリーダーとして活躍できる女性を育成していきます。また、経営学分野のカリキュラムが拡充されることにより、これまでの経済学分野はもちろん、他学科の隣接する分野の学びとの相乗効果も期待されます。

新しい東京女子大学の
学科ラインナップ



リベラルアーツを進化
させる
教学改革の
3つのキーワード
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keyword
デジタル
AI、データサイエンスの
リテラシーをすべての学生にAI・データサイエンス科目群を全学共通カリキュラムの中に位置付け、全学必修とします。これによりすべての学生がデータサイエンスの知見を用いて自分の領域を客観的に分析できるようになります。
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keyword
市民教育・金融教育
複雑な社会を
主体的に賢く生き抜くために成人年齢が18歳に引き下げられたことをうけて、主権者として、また消費者として必要な市民教育と金融教育を強化します。
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keyword
グローバル
国境を越えた課題に
地球市民として挑む視座を英語教育を全学的に強化。ライティングとディスカッションを通じてクリティカルシンキングを鍛えるほか、1年間の学部留学を必須とするGlobal Citizenship Programも開設します。
過ごすだけで心が自由
になる
リベラルアーツを
学ぶにふさわしい環境




1つのキャンパスに
多様な学びと仲間が集結
東京女子大学は現代教養学部の1学部制をとり、すべての学科が同じキャンパスの中にあります。各学科での専門教育が分断されず、互いにいつでもつながり合うことができる環境は、まさにリベラルアーツ教育を支える知的環境と言えます。


少人数形式の演習で
自ら学び考える主体性を養う
東京女子大学の英語表記Tokyo Woman’s Christian Universityの「女性」は単数形。ここには学生一人ひとりを大切に育てたいという思いが込められています。授業は少人数のクラスが基本。討論や研究発表を行う演習形式の授業を通して、さまざまな意見と向き合い協働して問題解決に当たるなど自ら学び考える力を養います。



学長メッセージ
ANRI MORIMOTO
森本あんり
東京女子大学
学長
東京女子大学は、いつも時代の常識に挑戦してきました。戦争の時代に平和を希い、女性の従属が当然とされる時代に自立した知性を育て、専門化を求める時代に人間性全体の涵養を目指してきました。今の日本社会に閉塞感を覚えるなら、本学でその根本を問い直す学びの力を養いませんか。新しい世界を拓こうとする秘かな意志をもった女性を歓迎します。