特別客員教授
タカハラ アキオ
高原 明生
東京大学 名誉教授
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- 所属学協会・プロジェクト
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- アジア政経学会
- 国際政治学会
- JICA緒方貞子平和開発研究所
- 日本国際問題研究所 等
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- 書籍等出版物(単著・共著)
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- 『日中関係 2001-2022』(共編、東京大学出版会、2023年)
- 『東大塾 社会人のための現代中国講義』(共編、東京大学出版会、2014年)
- 『シリーズ中国近現代史⑤ 開発主義の時代へ1972-2014』(共著、岩波書店、2014年)
- 『The Politics of Wage Policy in Post-Revolutionary China』(単著、The Macmillan Press, 1992)
コメント
日本の隣にある大国、中国。人口は日本の10倍以上、面積は25倍以上あり、その経済規模と国防費はいずれも今や日本の4倍以上です。両国間の経済交流が深まる一方、近年では安全保障面でのあつれきや法人拘束事件なども起きています。中国と聞くと「怖い」というイメージを持つ人も少なくないのが実状でしょう。日本の本屋では、いわゆる嫌中本が多く売られています。
しかし、マスコミやソーシャルメディア上で目にする中国関連情報が正しいとは限りません。中国人と親しく接した人が、中国に対する印象をすっかり変える例も少なくありません。私たちが中国について考え、対応する際には、実状を反映したデータに基づき、客観的に判断を下す必要があります。
中国には多面性のある、複雑な隣国です。様々な角度から複眼的に中国に迫らなければなりません。多様な意図のもとに中国の内外から発信される情報を読み解き、中国の実像に迫る努力をすることが、世界にとって極めて重要なのです。