学びの特色
東京女子大学では、キリスト教の精神に基づく「リベラルアーツ教育」を掲げています。一人ひとりが自分らしく自由であるためには、社会が抱える問題に対峙して、誰とでも調和を図れる解決策を模索することが必要です。そうした難しい状況に向き合う人間力と自信を培い、行動へと移せる実行力を身につけるカリキュラムを用意しています。
創立以来百余年にわたって追及してきたリベラルアーツ教育を、現代的に展開するため、2024年度から2年にわたる改革を行っています。
- 01進化する
東京女子大学の
リベラルアーツ教育 - 02深める、
広げるを両立し
学際的に学ぶ - 03女性の自己確立・
生涯にわたるキャリアを
構築する力を身につける - 04可能性を拡げる
英語力を獲得する - 05少人数形式の演習で
自ら学び考える
主体性を養う
進化する
東京女子大学の
リベラルアーツ教育
東京女子大学では、創立以来百余年にわたって追求してきたリベラルアーツ教育を現代的に展開するため、2年にわたる改革を行っています。
- 全学共通カリキュラムの大胆な改正
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「知のかけはし科目」の新設と英語教育の強化、AI・データサイエンス教育の必修化を実施しています。
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- 情報数理科学専攻の立ち上げ
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情報科学、AI・データサイエンス、数理科学を横断的に学ぶ場を整えるべく、2024年度、数理科学科の2専攻(数学専攻・情報理学専攻)を「情報数理科学専攻」として1つの専攻に統合しました。これにより、AI・データサイエンスを含むより幅広い選択肢から卒業研究のテーマが選べるようになります。私たちの身の回りにある事象や現象について、その本質的な部分を数理と情報科学の立場から捉える力を養います。
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- 経営学分野の強化
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2025年度、経済経営学科を新設。経営学分野の学びを強化します。マネジメントは、民間企業から行政、NPOやNGO、地域コミュニティにわたって、組織の維持発展のため必要な視点であり、近年では学生の関心が高い分野です。マネジメントの視点をもってリーダーシップを発揮できる女性を育成します。
深める、
広げるを両立し
学際的に学ぶ
東京女子大学は、現代教養学部1学部。文理合わせて広い学問分野をカバーする学科・専攻が1つのキャンパスに集まり、所属する学科・専攻を超えて、他学科・専攻の領域についても学ぶことができる理想的な学習環境を整えています。学科・専攻の学びと、他学科・他専攻の学問領域、全学共通カリキュラムの学びで深い洞察力と的確な判断力を身につけることができます。
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- 学科・専攻
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ますます複雑化する現代社会において、主体的に課題を解決できる女性を育成するため、人文学科、国際社会学科、経済経営学科、心理学科、社会コミュニケーション学科、情報数理科学科の6学科に再編成し、分野横断的な学びを後押しします。初年次から学科・専攻に所属し、専門的な知識や思考の枠組みを獲得します。
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- 副専攻制度(2024年度)
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所属学科の専門分野以外の学問領域や専門分野に関連する学問領域について、専門を超えた学習の場を提供するために、東京女子大学の特色を生かした「キリスト教学」、「女性学・ジェンダー」、「比較文化」の3つのテーマの副専攻を設置しています。2025年度より6つの副専攻を新設し、計9つのテーマの設置を予定しています。
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- 全学共通カリキュラム
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東京女子大学のすべての学生が履修する科目群を全学共通カリキュラムといい、リベラルアーツ教育の土台をつくり、現代社会に貢献する女性を育成します。2024年度、全学共通カリキュラムの大胆な改正をおこないました。
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- 知のかけはし科目
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異なる学問領域の教員2名によるティーム・ティーチングを導入し、教員同士が1つの課題についてダイナミックに議論を交わし、学生とアクティブに学び合う科目を2024年度新設しました。
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- AI・データサイエンス教育の必修化
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実習を交えつつ基礎を理解し、すべての学生がデータサイエンスの知見を用いて、自分の専門領域を、より客観的に分析できるようになりました。
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女性の自己確立・
生涯にわたるキャリアを
構築する力を身につける
女子大学としての特色を活かした「女性の生きる力科目」での学びと、より深く女性学・ジェンダーについて学ぶことを可能とした「女性学・ジェンダー副専攻」を通じて、自立的社会参加の基盤となる知見を身に付け、女性が直面する現代社会の諸問題に対応する能力を培います。また、講演会や研究会等で研究活動を展開する「女性学研究所」の設置、卒業後のキャリアも支援する「エンパワーメント・センター」など、様々な取り組みを行っています。
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- 女性の生きる力科目
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女性が自立し、主体的な選択をして生きていくために必要な知見を養います。専門領域を超え、社会課題に対応する能力を身につけます。また、生涯の健康を支える基礎知識と身体能力の向上を図る科目等も設置しています。
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- 女性学・ジェンダー副専攻
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女性学・ジェンダー研究の視点から、社会および文化の諸相を理解するとともに現代社会の諸問題を多面的に分析する力を養い、よりよい社会・文化の創造に自らの力を活かしていくための素養を身につけます。
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- 女性学研究所
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本学では女性学研究所を設置し、女性学・ジェンダーの視点にもとづいた、国内外の専門家による公開講演会・セミナーを開催しています。講演会やセミナーには本学の学生も参加し、現代社会におけるジェンダーに関連する諸問題、女性としての生き方を考える機会となっています。
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可能性を拡げる
英語力を獲得する
母語話者の数よりも、学習して使いこなしている人の数が遙かに多い英語は、あなたの視野を広げ考察を深める可能性をたくさん秘めています。自分の考えを整理して自分のことばで語れるように、科目履修を終えても自分の英語力をさらに伸ばすことができるように、考えることと結びついた英語力、自律した学習者を育てる英語教育を進めています。
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- 英語教育
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必修Writing科目を新設し、自分の表現を吟味して情報を確実に伝えられる英語力を目指します。また、すべての必修科目で語彙力を強化します。意味を重視する入力(ReadingとListening)と出力(SpeakingとWriting)、語彙と表現力強化、流ちょうさの訓練を進めます。その他、英語センター、選抜制の「Global Citizenship Program」など、独自のプログラムで実践的な英語力を高めます。
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- Global Citizenship Program
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2023年度までのキャリア・イングリッシュ課程を大幅にリニューアルし、Global Citizenship Programがスタート。高度な英語運用能力を備えた学生が、グローバルな視点から、日常や学問分野に関する興味や疑問について調査、情報収集を行い、多様な価値観や考え方を知ること、そして積極的に国内外の人と意見を交わし、海外留学を通じて異文化を体験することを奨励します。
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- 英語センター(LARECE)
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英語センターでは、学習者が主体的に学ぶ姿勢を大切にし、英語力向上のための教育カリキュラムの策定、実施・研究を行います。また、英語正規授業の補完および展開を目的とした課外活動を提供し、英語力向上のための支援を行います。
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- 国際交流・留学
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海外の大学で学ぶ留学制度や語学研修などの海外プログラム、留学実現に向けたバックアップ体制を整えており、より多くの学生に留学を通して多様化する現代社会における生きる力を身につける機会を提供しています。
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- 海外研修
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全学共通カリキュラムの一つである「挑戦する知性科目」の「ニューヨーク国連研修」、本学第2代学長安井てつが若き日に留学したケンブリッジ大学ヒューズホールにおいて行われる「ケンブリッジ教養講座」では、国際的・現代的諸問題について英語で学んだり、本学の教育理念であるリベラルアーツに触れる機会を提供します。
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少人数形式の演習で
自ら学び考える
主体性を養う
東京女子大学の英語表記 Tokyo Woman’s Christian University の「女性」は単数形。そこには、学生一人ひとりを大切に育てたいという思いが込められています。1年次から行う演習形式の授業は少人数クラスを基本とし、1クラス20名程度での授業を行います。討論や研究発表を行う演習形式の授業を多く取り入れており、自ら学ぶ力や考える力を養います。
- 少人数教育
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1年次から演習形式の授業でディスカッションやプレゼンテーション能力を鍛えます。異なる意見と向き合い、協働して問題解決にあたるなど、自ら学び考える力を養います。問題解決型教育(PBL)、アクティブラーニングの手法を取り入れた授業も充実しています。教授や学生同士の密なコミュニケーションを作り出すことで、学生一人ひとりの主体性を引き出します。
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- 卒業論文・卒業研究
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4年次では、学びの集大成として全員が卒業論文・卒業研究に取り組みます。専任の教員がアドバイザーとして学生一人ひとりを担当し、個性を把握したきめ細やかな指導や助言を行います。また、学生の教育の根幹を支える図書館には、広範な分野にわたって収集した蔵書を約59万冊用意しています。