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東京女子大学

特任准教授

タカヤナギ タエコ

高柳 妙子

現代教養学部 心理・コミュニケーション学科 コミュニケーション専攻

研究キーワード

先住民の母親と子どもたちの教育とウエルビーング / 困難な状況に置かれた人々の「声」を聴く / ダイバーシティとインクリュージョン

研究分野

アジア、アフリカにおけるノンフォーマル・インフォーマル教育 / 国際開発 / ジェンダー / 共生社会 / ヘルスコミュニケーション

研究テーマ

ケニア・マサイ女性と子どもたちやアジア(タイ・カレン、パキスタンなど)の先住民、少数民族の子どもたちや女性を対象とした、フィールドワークを中心とした調査による、幼稚園教育や識字・生涯学習活動の実証研究に取り組んでいます。国内・外の教育、保健医療、環境分野の研究者と連携して困難な状況に置かれた人々の生活環境向上に包括的に寄与するような研究がテーマです。

コメント

2015年9⽉に世界のリーダーたちは「持続可能な開発⽬標(SDGs)」を採択しました。
「誰⼀⼈取り残さない」という理念のもと、「持続可能な世界を実現する」ことを⽬指した、2030年を達成期限とする17のゴールで成り⽴っています。これは、世界から貧困を終わらせ、将来の世代のため地球環境も守りながらすべての⼈が豊かな⽣活を送ることができる世界を⽬指す国際⽬標です。SDGsの実現には私たち⼀⼈ひとりが考え、⾏動することがとても⼤切です。真の「豊かさ」とは何か、相互に⽀える双⽅向性をどのように考えられるのか、そしてどのような⾏動に移していけるのかなど、学⽣の皆さんと⼀緒に考えていきたいと思っています。フィールドワーク(フィールド調査)によって課題を現地で体感して共感することから始め、その原因や背景を現地(地域、住⺠)の⽬線に近づけながら考察し、現地(地域、住⺠)にとって最善の解決策を⽴案する⽅法を研究、実践したいと思います。国際開発には多くのアクターがかかわっているので、さまざまな視点があり、これらが複雑に絡み合っていることを理解し、そしてさまざまな社会問題は、分野が違っても相互に関係しており、全部がつながっているということを共に考えていきましょう。

  • 主な担当授業・演習
    • 4年次演習(コミュニケーション)I
    • 3年次演習(コミュニケーション)I
    • 1年次演習(コミュニケーション)
    • 先端トピック概論A
    • コミュニケーション研究法実習(質的研究)
    • 4年次演習(コミュニケーション)II
    • 3年次演習(コミュニケーション)II
    • 文化心理学(グローバル社会)
    • 対人コミュニケーション(家族)
    • 多文化コミュニケーション・デザイン
  • 所属学協会・プロジェクト
    • 日本比較教育学会
    • 国際開発学会
    • 日本国際保健医療学会
    • アフリカ教育学会
    • 北米比較教育学会
    • アジア国際比較教育学会
    • 国際ボランティア学会
    • 日本公衆衛生学会
    • 日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤B「「アジア・アフリカにおける就学を保障する子どもの健康に関する国際比較研究」(令和5年度から8年度)
  • 書籍等出版物(単著・共著)
    • 『Informal Learning and Literacy among Maasai Women: Education, emancipation and empowerment.』 (単著)2020.Tailor and Francis, Routledge、2020年(国際開発学会2020年度奨励賞受賞
    • 藤崎竜一, 高柳妙子, 池田直人(2024)「シャーマンと民間医療、伝統療法と薬草」, 山内和也・齊藤茂雄編『アク・ベシム(スイヤブ)─シルクロードの交易都市を掘る/探る』勉誠社.
    • 『Significance of informal learning and literacy in health promotion in rural Kenya: Seeking Maasai women’s voices.』単著 The International Quarterly of Community Health Education. 43(1),69-77.2021.
    • 『Listen to the Voices of Maasai Women in Kenya: Ensuring the Well-Being of their Families through Collective Actions.』単著 International Journal of African Development, 5(2), 37-52.2019.