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東京女子大学

社会コミュニケーション学科

メディア・情報・コミュニケーションに特化した重厚な学びから、複雑に絡み合った現代的課題を解きほぐしていく

社会学・心理学・メディア論・情報デザインといった確立した専門分野を横断的・重層的に身につけます。
社会調査やデータサイエンスなど、社会を読み解く必須のスキルを少人数授業でじっくり学びます。
問題解決やアイデア構築に役立つデザイン思考を養うことで、錯綜する今日的課題に対応する力を獲得します。

学びのポイント

  • 01

    コミュニケーションや情報や人々の意識・行動を扱う複数の専門分野を広く見渡す学び

  • 02

    社会調査の技法、統計分析、情報処理の基礎など、実践に役立つ情報活用の手法が身につく

  • 03

    デザイン思考で多様な価値観の間に生じる難問を解き、建設的なアイデアを提案する力を得る

社会コミュニケーション学科で学べること

社会コミュニケーションのカリキュラムの特色

社会学、心理学、情報メディア学を横断的・重層的に学び、人間・社会に関わる諸事象に対する複眼的視点を養う

1・2年次は広く学び、3年次に卒業研究につながる専門分野(コース)を決めます。各コースに進んだ後も他のコースの科目を履修することができます。

社会学コース

社会に潜在するさまざまな課題を知覚し、情報の収集・分析を通じて、解決策を探求します。

現代の価値意識・ウェルビーイング
衣食住や働き方など、人々の考えと行いのすべてをテーマとして学ぶ。
文化的実践
趣味や推しなど、人々が夢中になるものについて、学問的に研究する。
社会問題・犯罪・逸脱
貧困や格差、犯罪などの問題状況を発見し、解決策を探求する。

メディア情報コース

急進展するメディア・情報技術を専門的に理解し、高いメディアリテラシーと発信力を養います。

メディアの効果と影響
メディアから入手する情報が私たちに与える影響について学ぶ。
ジャーナリズム論
真実を見極め情報を読み解く力、情報を発信する際の倫理意識を学ぶ。
ソーシャルメディア研究
SNSと現代社会の関わりを学び、コミュニティデザインに生かす。
情報行動とユーザ体験
需要を分析し、ICTによる良質なユーザ体験の実現について考察する。

共生社会コース

ダイバーシティへの理解を深め、人々が共生する社会および心理を創り上げる力を身につけます。

共生社会と心理
社会や文化に適応する心理を学び、変容するコミュニケーションに対応する。
ダイバーシティとインクルージョン
多様性に対する理解を深め、人々が共生する社会を実現する力を培う。
ジェンダーとライフコース
現代社会の課題と、そこに生きる人間の心理と関わり合いを理解する。

カリキュラム

4年間のカリキュラム概要

  • 1年次

    基礎講義科目と演習形式の参加型授業で、大学レベルの学びの土台を築きます。

  • 2年次

    各コースの内容を広く横断的に学ぶとともに、社会調査やデータ分析など、研究の技法を身につけます。

  • 3年次

    専門領域を選択。少人数の演習を通して知識を構築し、実習形式で社会調査のスキルを修得します。

  • 4年次

    4年間の総仕上げとして、それまで学んだ知識や社会調査の技法を駆使し、自分の卒業論文として残します。

PICK UP授業

  • 家族社会学

    「家族」は身近でよく知る存在と思われがちですが、捉え方次第で多彩な姿が見えてくる、奥深いもの。本授業では、調査統計データや研究事例を用いて、人生における家族に関する出来事を取り上げます。

  • ソーシャルメディアとコミュニティデザイン

    学校や企業、地域でのソーシャルメディア(SNS)の活用例をもとに、SNSの特徴やコミュニティデザインについて学習。実践を通じ、コミュニティに対するSNS活用の可能性と限界を考えていきます。

学科主任からのメッセージ

社会コミュニケーションを「解剖」することで
「当たり前」が作られる仕組みがわかる

社会コミュニケーション学科は、メディア論、社会学、心理学、情報デザインといった複数の専門から成り立っています。どの専門も共通して、調査・統計・データ分析・情報リテラシーなど、人間行動を「解剖」するための技術が基盤にありますので、膨大な量の勉強が必要なわけではありません。学年が進んで各教員のゼミに所属した段階で各自の専門が定まります。だから本学科は、大学で何を学びたいか今はっきりしていない人も大歓迎です。また、社会コミュニケーションというのは、一言でいえば「当たり前」をつくり出す仕組みのことですので、本学科は、世の中の「当たり前」が「当たり前」と思えない皆さんにもおすすめできるかと思います。

社会コミュニケーション学科主任 赤堀 三郎 教授

社会コミュニケーション学科で探究できる問いの例

「友達」という関係は、どう捉えられているのか?

例えば「友達」を扱うとき、社会学では「友達とは何か?」とは問いません。答えは「人による」からです。しかし「人による」が社会学の出発点なのです。「友達」という関係についての考え方は、時代や文化、性別・地域・年代等々でどう違うのか。この手の「違い」の探究が社会学の課題であり、醍醐味といえます。
答えてくれたのは 赤堀 三郎 教授

現在の女子大学生の食行動はどのようなものか?

この問いを調べるためには、まず外食や料理など対象を絞り、調査方法を検討する必要があります。仮に外食についてのアンケートを想定した場合、真っ先にSNSというワードが浮かびませんか。SNSをはじめとしたインターネットは今や私たちの生活と切り離せないもの。インターネットに関する議論や分析を通じて、人間の行動や心理を学ぶこともできます。
答えてくれたのは 加藤 尚吾 教授

思いやりって何だろう?「思い込み」に捉われない人間理解とは?

多文化共生社会、ダイバーシティ、SDGs。これらは限られた地球空間の中で、異なる文化や身体を持つ人々が、互いを思いやり、ともに生きるためのテーマです。しかし、「思いやり」には「思い込み」や偏見が反映されがち。文化的背景を比較する実験や意識調査、データ分析を通じ、本当の「思いやり」の心理を探究していくことができます。
答えてくれたのは 唐澤 真弓 教授

2023年度
卒業論文題目より

社会学コース

  • 若者のキャリア意識とその形成—アルバイト経験が与える就業観への影響
  • 現代女性のライフプラン—地方出身者の女子大生のキャリアデザインを読み解く
  • 移民ネットワークとライフコース—フィリピン人介護労働者のもつ「つて」とその影響
  • 歌舞伎町と若者たち—欲望のワンダーランド
  • 都市空間とファッション—エキストラを演じる私たち
  • ライフヒストリーから見る女性の上昇志向
  • 恋愛を見せたがる若者たち

メディア情報コース

  • AI技術の最新動向とメディア報道
  • 女子大生のSNS利用とダイエット
  • 化粧品広告におけるジェンダー・ステレオタイプに関する研究
  • 女子大生におけるキャッシュレス決済の利用状況とその諸要因
  • オンデマンド型授業動画の倍速視聴による学習効果
  • SNSにおける自己表現
  • 人間の顔が表す感情と表情絵文字との関連性
  • フードロス問題を解消するモバイルアプリケーションの開発とその有効性

共生社会コース

  • 働きながら子育てをする女性のウェルビーイング
  • 台日女性の自立と幸福
  • ドラマが描く女性リーダー像の日米比較
  • 女性の孤独感の文化的背景
  • 大学生の生きづらさ
  • 女子大生と生理の貧困
  • ジェンダーについての無意識バイアス
  • 広告が女子大生の外見意識に与える影響
  • 性の多様性表現の文化的考察
  • 若年女性の性的マイノリティに対する態度の研究
  • 日本社会におけるタトゥーへの偏見

資格・進路

  • 取得可能な資格

    社会コミュニケーション学科の学生は、所定の課程を修了することで、以下の資格を取得できます。

    • 社会調査士

    • 学芸員

  • 卒業後の進路

社会コミュニケーション学科の
先輩の声