専任講師
オオハシ ヨシタケ
現代教養学部 人文学科 日本文学文化専攻
中国文学 / 中華民国 / 文学史 / 白話小説
中国近代文学 / 中国語
近代中国の文学観と中国の「古典文学」の関係を研究しています。たとえば近代の読者が白話小説(『三国演義』『水滸伝』『紅楼夢』等)をどう捉えたかといったことを、文学史観と文学・教育の関わりに注意しながら考えています。
『三国志』や『西遊記』は日本でもよく知られた作品ですが、そもそも中国ではどのように生まれ、また読まれてきたのでしょうか。気になって調べるうちに、「この問題」が文学観・文学史観から教育制度・言語政策にまで関わっていることが見えてきました。「古典」の評価を通じて中国の「近代」を考える、そんな研究をしています。 上は例に過ぎませんが、ふとした疑問を掘り下げると、より大きな課題や解決策が見えてくることもあるのではないでしょうか。そして、外部の視点の参照はしばしばそれを助けてくれます。 中国語の学習を例にとりましょう。漢字を用いている身近さがある一方で、言葉の並べ方や表現の仕方などで日本語と異質なところも多々あるのが中国語です。「外国語」として学ぶ過程では、慣れ親しんだ言語とは異なる中国語の発想や文化的背景を知ることもできます。外国語学習そのものが「ふとした疑問」に導いてくれる可能性も大切にすべきかもしれません。 大学という場で学べることはいろいろあります。ぜひ意欲的に関わってみてください。
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『三国志』や『西遊記』は日本でもよく知られた作品ですが、そもそも中国ではどのように生まれ、また読まれてきたのでしょうか。気になって調べるうちに、「この問題」が文学観・文学史観から教育制度・言語政策にまで関わっていることが見えてきました。「古典」の評価を通じて中国の「近代」を考える、そんな研究をしています。
上は例に過ぎませんが、ふとした疑問を掘り下げると、より大きな課題や解決策が見えてくることもあるのではないでしょうか。そして、外部の視点の参照はしばしばそれを助けてくれます。
中国語の学習を例にとりましょう。漢字を用いている身近さがある一方で、言葉の並べ方や表現の仕方などで日本語と異質なところも多々あるのが中国語です。「外国語」として学ぶ過程では、慣れ親しんだ言語とは異なる中国語の発想や文化的背景を知ることもできます。外国語学習そのものが「ふとした疑問」に導いてくれる可能性も大切にすべきかもしれません。
大学という場で学べることはいろいろあります。ぜひ意欲的に関わってみてください。