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東京女子大学

標語・校章

標語

QUAECUNQUE SUNT VERA
すべて真実なこと

本館正面の壁に刻まれたラテン語による“QUAECUNQUE SUNT VERA”の銘は、新約聖書「フィリピの信徒への手紙 第4章8節」に書かれた聖句の一節を示したものです。この建物の竣工時に、特別委員会が作られ検討された結果、「大学に対する希望を特に示すもの」として決められました。考案の過程では、はじめは、どの国の言語でこれを表記するか意見が分かれましたが、国際的な古典語であるラテン語採用の決定により、本学の設立の趣意も一層よく表わされることになったといえます。そして、その後の第二次世界大戦中に生じた英語排斥の機運にも、この標語については大きく問題化されることなく守られました。戦後、新制大学となってから標語として定着し、秋に催される大学祭の"VERA祭"という名称にも使われています。

校章

1918年、開校後の全学集会で校章の制定を提案した新渡戸稲造学長の言葉には、新生したばかりの東京女子大学に、キリスト教精神が根底に流れるひとつの共同体を夢みていたことを知ることができます。

「やはりこの学校の精神、キリストの精神を示すものがいいと思う。たとえば犠牲と奉仕ということほど、この精神を代表するものはない。また、みなさんの全生涯を通じてこの精神ほど大切なものはないと思う。英語では、Service and Sacrificeだ。この頭文字のSを二つとって、これを並べてもいいし、打ちたがえて卍型にするのもおもしろい。これは十字架の形でもある。人間は縦の関係が大切だ。これは神と人との関係であり、横の関係は個人と個人の交わり、社会性を現わしているのが十字架の形である。この形は、人間を中心に考えた場合、もっとも安定した形かもしれない。また、SSはローマ字で精神と身体、思索と仕事にも通じる。・・・」

色鮮やかな校章には、このような「精神」がこめられています。