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東京女子大学

教授

アンドウ コウジ

安藤 耕司

現代教養学部 数理科学科 情報数理科学専攻

研究キーワード

コンピュータ化学 / 量子化学 / 分子動力学

研究分野

物理化学 / 理論化学 / 計算化学

研究テーマ

化学反応のメカニズムをミクロ(電子・原子)のレベルから解明するために、量子統計力学に基づいた理論計算手法の開発と応用を行っている。
近年は卒研生や大学院生の興味により、嗅覚や味覚に関する分子シミュレーションにも力を入れている。

コメント

化学は物質の多様性を理解し活用する学問です。高校までの化学は元素や化合物の性質を整理し暗記する印象が強いかも知れませんが、大学以降の化学、特に私の専門である物理化学では、量子力学や統計熱力学という物理学の基本原理に基づいて化学現象を理解しようと試みます。
量子力学によって分子内の電子分布を求めれば、分子の性質や反応性を解明し予言することができます。
多数の分子が集まることによって発現する性質については、分子シミュレーションと統計熱力学による解析を行います。これらの計算はパソコンでもある程度は可能ですが、本格的な研究にはスーパーコンピュータを活用します。
複雑な方程式の近似方法や数値計算の効率化など、現在も最前線の研究課題となっています。情報理学専攻は、最先端のコンピュータ化学の基礎を学ぶのに適したカリキュラムになっています。

  • 主な担当授業・演習
    • 化学概論
    • 物理化学
    • 数理化学
    • シミュレーションC
  • 所属学協会・プロジェクト
    • 日本化学会
    • 理論化学会
    • 日本コンピュータ化学会
    • 化学史学会
  • 書籍等出版物(単著・共著)
    • 『物理化学』(共著、化学同人、2019年)
    • 『Chemical Science of π-Electron Systems』(共著、Springer、2015年)
    • 『水素結合とは何か』(単著、東京化学同人、2021年)
    • 『分子動力学シミュレーションによる嗅覚受容体タンパク質mOR-EGと香り分子オイゲノールの結合解析』(共著、日本コンピュータ化学会、2021年)