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東京女子大学

特任准教授

ヤマグチ ケイコ

山口 慶子

現代教養学部 心理・コミュニケーション学科 心理学専攻

【2025年度〜】 現代教養学部 心理学科

研究キーワード

臨床心理学 / 質的研究 / ナラティブ / 感情調整 / 精神医療 / 臨床査定 / 心理職の発達

研究分野

臨床心理学

研究テーマ

精神医療の領域で、うつ病、不安症、心的外傷後ストレス障害をもつ方への支援やケアを行ってきた。研究では、つらい気持ちに向き合うプロセスやそうした気持ちが緩和される仕組みの解明に取り組んでいる。また、心理職の発達、とくに変化・成長の過程における個人的体験のもつ意味や経験、社会文化的要因にも関心があり、質的研究法を用いて研究を行っている。

コメント

人はどのようなときに“つらい”と感じるのでしょうか。希望がもてないとき、不安で落ち着かないとき、何もやる気がしないときなど、さまざまです。いずれも感情で苦しんでいる状態、つまり感情的苦痛を体験している状態と言い換えることができます。私はこれまで、つらい時に人はどのように自分の気持ちを落ち着かせるのかに関心をもち、感情的苦痛が和らぐ仕組みを調べてきました。とくにカウンセリング/心理療法では、さまざまな感情にまつわるSOSに耳を傾け、人が変化していく道のりで感情が果たす役割や機能に着目し、支援やケアを行っています。また、カウンセラーが専門家として発達していく過程にも関心をもち、研究してきました。発達には知識やスキルの修得だけでなく、生活の、そして人生のさまざまな出来事やそこで経験することとも密接に関わっており、それぞれの道のりの複雑さに魅了されます。こうした臨床心理学の一分野の視点から、心の仕組みや変容を一緒に学び、考えていきましょう。

  • 主な担当授業・演習
    • 心理的アセスメントII
    • こころの健康
    • 感情・人格心理学
    • 心理実習
  • 所属学協会・プロジェクト
    • 日本心理臨床学会
    • 日本質的心理学会
    • 日本不安症学会
    • 日本発達心理学会 など
  • 書籍等出版物(単著・共著)
    • 『エビデンスに基づく臨床査定メソッド:質の高い心理支援の基礎と実践』(共著、診断と治療社、2023年)
    • 『心理職の仕事と私生活 -若手のワーク・ライフ・バランスを考える-』(共編著、福村出版、2023年)
    • 『感情制御ハンドブック—基礎から応用そして実践へ』(第16章分担執筆、北大路書房、2022年)