教授
マキノ コウジ
牧野 耕司
現代教養学部 国際社会学科
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- 所属学協会・プロジェクト
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- 国際開発学会
- 人間の安全保障学会
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- 書籍等出版物(単著・共著)
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- 『今日の人間の安全保障と開発協力』(共著、JICA緒方平和開発研究所、2022年)
- 『日本の開発援助の新しい展望を求めて』(共著、国際開発高等教育機構、2006年)
- 『For the World’s Profit』(共著、Brookings Institution Press、2025年)
- 『Catalyzing Development』(共著、Brookings Institution Press、2011年)
コメント
「世界がもし100人の村だったら(*)」という本を知ってますか?これは世界を人口100人の村に例えて、100人がどんな人で、どんな言葉をしゃべり、どんな生活をしているかなどを伝えています。その1節では以下の様なことを述べてます「14人は栄養がじゅうぶんではなく、1人は死にそうなほどです。でも14人は太り過ぎです」。
100ではありませんが、世界には196の国がありその内、150か国以上が、開発途上国と呼ばれる国々です。開発途上国の多くは貧困や紛争といった問題を抱え、貧困による衛生事情の悪化が感染症の蔓延や環境汚染につながってます。世界がグローバル化した今、こうした問題は世界全体を脅かしており決して開発途上国だけの問題ではありません。世界は100人の村の様に緊密なのです。村のことすなわち、地球全体の問題は、世界各国みんなが力を合わせて国際協力として取り組む必要があります。
私は国際開発、国際協力に30年以上関わってきました。うまくいく時もあれば、うまくいかないこともあります。一方、衛星やAI、ビッグデータあるいは新しい金融スキームを活用するなど国際協力は刻々と変化、進歩しています。世界のリアリティーを追及し、何をするべきか(しないべきか)、一緒に考えていきませんか。
(*池田香代子、2008、『世界がもし100人の村だったら』マガジンハウス文庫)