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東京女子大学

国際社会学科

世界を取り巻く多種多様な学びを通じ、視野を広げ、国際的な課題に向き合う

日本、アメリカ、アジア諸地域を中心に、世界の政治、外交などさまざまな事象について、多種多様な研究方法を用いて学びます。これらの学びや研究を通して、自分で考え、判断し、人を説得できる力・多文化と共生する力を身につけ、あふれる情報に惑わされない国際人を養成します。

学びのポイント

  • 01

    多様な方法論を用いて、グローバル化した世界を論理的に分析する力をつける

  • 02

    世界の諸地域の多様な文化や社会を体系的に理解できる方法論を身につける

  • 03

    海外研修(フィールドスタディ)や実践時事英語により、理論と実践をつなげる

国際社会学科で学べること

国際社会学科のカリキュラムの特色

異なるアプローチで国際社会を捉え、国境を越えた課題解決や多様性の尊重について、追究する

1・2年次は広く学び、3年次に卒業研究につながる専門分野(コース)を決めます。 各コースに進んだ後も他のコースの科目を履修することができます。

国際関係コース

国際社会の構造や仕組みを理解し、日本、アメリカ、アジア諸地域について、政治や外交を歴史や文化の視点も交えて学び、国際社会全体を分析します。

国際政治と各国の外交
国際関係の仕組みについて、さまざまな角度からアプローチする。
国際法と平和研究
国際法の理論と実際を学び、平和な世界の実現へのヒントを考える。
国際協力と開発
開発経済学の主要な論争を概観・考察し、SDGs実現のための方策を考える。

地域文化コース

世界各地の社会や地域における文化のさまざまな背景について学び、多文化に対する理解を深めます。

文化人類学
文化の個別性や普遍性を追究し、多文化と共生する手法を考える。
アジア・アフリカ・アメリカの文化と社会
各国の文化や社会の特徴を学び、多様性や多文化共生について理解する。
ジェンダーと人権
ジェンダーの理論を学び、社会や文化をジェンダーの視点から再検討する

カリキュラム

4年間のカリキュラム概要

  • 1年次

    国際関係学と世界の文化や社会に関する基礎を身につけ、文献の読解力とプレゼンテーション能力を養います。

  • 2年次

    国際関係法や政治と外交、文化人類学などを学び、国際社会や世界諸地域を体系的に理解する方法論を修得します。

  • 3年次

    各専門領域における最先端の研究を学び、学際的な視点で国際社会や世界諸地域を分析します。

  • 4年次

    4年間の研究成果と知識を生かして、卒業論文を作成し、論理的に考える力と明晰な文章を書く力を磨きます。

PICK UP授業

  • ジェンダー国際関係論

    ジェンダー概念を用いて国際社会における女性の役割を考えます。従来の西欧優位主義、白人中心主義、男性優位主義を批判的に考え、女性が主体的に動いた平和運動の歴史や、ジェンダー規範の国際的な展開について学びます。

  • 文化人類学

    文化の相対性を理念とする文化人類学では、社会生活や人間活動の各側面を実証的かつ統合的に研究します。個々の社会の文化的伝統や歴史的文脈に触れながら、この学問の基本的な考え方について理解を深めます。

  • アメリカ研究(社会史)

    17世紀の植民地時代から今日までの、女性とジェンダーを中心に据えたアメリカ史を学びます。現代のアメリカで噴出する諸問題—中絶、ハラスメント、人種、移民など—をアメリカの歴史的経験の深みから理解することを目指します。

学科主任からのメッセージ

情報のあふれる現代社会においても、惑わされず、確固とした意見を持つための基礎を築く

国際社会学科では、国際関係論・地域研究・文化人類学の3本柱で学びの基礎をつくります。3分野の学びを通じて、自分の可能性を見出し、輝く未来を築いてほしいと考えています。また、本学科の基礎にあるのは、情報のあふれる現代社会においても、惑わず確固とした意見を述べる学生を育成したいという想いです。私たち教員は、専門分野だけでなく、学ぶ姿勢を含めて、全力で教育します。社会や周囲に対する不安や怒りを大切にして、学びを通じて自分の居心地の悪さはどこにあるのか探してください。そして、解決の糸口を自ら見つけてほしいと思います。

国際社会学科主任 酒井 一臣 教授

国際社会学科で探究できる問いの例

なぜ平和の実現は進まないのか?

戦争や紛争で苦しむ人々の姿を目にするたびに、その理不尽さにやるせない思いを味わいます。国際社会において、さまざまな取り組みがなされているにもかかわらず、なぜ平和の実現は進まないのでしょうか。平和の実現、環境保全、貧困の解決を考えるには、これらの国際問題の要因がどこにあるのか、そして何が解決を阻んでいるのかを理解する必要があります。本学科では、世界の政治・歴史・思想・文化を学ぶことを通して、多様な視点から問題を見つめ、新しいアプローチを見出すことを目指します。
答えてくれたのは 国際社会学科 西村 もも子 准教授

なぜ人はモノを贈り合うのか?

友人に何かをあげたとき、お金で返されたら、良い気はしないはずです。あらゆるものがお金で買えるのに、贈り物に対してお金を返すことが良くないのは、なぜでしょう。モノを贈り合うことに、人間関係を豊かにする秘訣があるのかもしれません。実際、人間は昔から贈答を通じて関係を築き、社会を豊かにしてきました。文化人類学ではこうした日常生活における当たり前を疑い、異なる地域・時代の文化を知ることで他者を理解し、相対的に自文化を理解します。
答えてくれたのは 国際社会学科 玉井 隆 准教授

2023年度
卒業論文題目より

国際関係コース

  • 国際人権法の観点から見る難民問題
  • 国連人権委員会の影響力とその変化
  • 経済政策における環境保護
  • アメリカと中国の人権問題
  • ウクライナ危機がもたらす日本の安全保障政策の変化
  • アメリカと国際秩序
  • 権威主義体制比較
  • フェアトレード
  • NATOの存在意義の変容
  • アメリカの核保有の目的とその変化
  • ミャンマーにおける政軍関係
  • 国際刑事裁判所の役割と意義

地域文化コース

  • ルッキズムと美容整形
  • アメリカ野球と黒人
  • 日韓の女子大学について
  • 招き猫と民俗
  • ポップカルチャーとジェンダー
  • キング牧師の研究
  • 人身事故に関する日韓比較
  • 中国の海外人材招致
  • ロヒンギャ難民
  • 「カワイイ」のグローバル化
  • アメリカの中絶問題
  • 東アジアのHIP-HOP
  • K-POPとジェンダー

資格・進路

  • 取得可能な資格

    国際社会学科の学生は、所定の課程を修了することで、以下の資格を取得できます。

    • 教育職員免許状(一種免許)

      中学校(社会)
      高等学校(地理歴史・公民)

    • 社会調査士

    • 学芸員

  • 卒業後の進路

国際社会学科の
先輩の声