特任教授
イシイ ノリコ
石井 紀子
現代教養学部 国際社会学科
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- 所属学協会・プロジェクト
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- アメリカ学会
- 日本アメリカ史学会
- ジェンダー史学会
- キリスト教史学会
- 初期アメリカ学会
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- 書籍等出版物(単著・共著)
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- 『Nationalism and Internationalism in the Young Ecumenical Movement, 1895-1920s』(共著、Brill、2025年)
- 『「法ー文化圏」とアメリカ:20世紀トランスナショナル・ヒストリーの新視角』(共編著、上智大学出版、2022年)
- 『グローバル・ヒストリーズ:「ナショナル」を越えて』(共著、上智大学出版、2018年)
- 『American Women Missionaries at Kobe College, 1873-1909: New Dimensions in Gender』 (単著、Routledge、 2004年)
コメント
歴史学をジェンダーの視点からとらえなおしてみませんか。皆さんがこれまで学んできた歴史学は誰の視点から書かれてきたのでしょう。「女性の目」という角度から光を当てると、今から100年前、船しか外国に行く手段がなかったにも関わらず、多くの国の女性たちが、海を越えて集まって国際会議を開き、参政権、平和や労働の問題について、活発に議論を行っていたことがわかります。なぜAIもスマホもなかった時代に、多くの女性たちが、言語、人種、宗教や国家の壁を越えて、話し合うことができたのでしょう。今日、AI等の発展にも関わらず、世界の分断は深まる一方です。100年前の歴史からその分断を乗り越えるヒントは得られるでしょうか。「女性の目」という視点から歴史の新たな側面を掘り起こす面白さを発見しましょう。さらに、私たちが耳にする「歴史」が「誰の視点」から語られているのか、批判的に考えてみませんか。