特任准教授
オダジマ リエ
小田島 理絵
現代教養学部 国際社会学科 国際関係専攻
【2025年度〜】 現代教養学部 国際社会学科
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- 主な担当授業・演習
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- 周縁世界とグローバル化
- 人権・人道の人類学
- 文化を描述する:現代エスノグラフィの構想と実践(エスノグラフィ101)
- 開発と遺産の現代人類学
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- 所属学協会・プロジェクト
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- American Anthropological Association
- Association for Asian Studies
- 全日本博物館学会
- 東南アジア学会
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- 書籍等出版物(単著・共著)
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- 『アジアの博物館と人材教育—東南アジアと日中韓の現状と展望』(分担執筆、雄山閣、2022年)
- 『アジアのエコノミーにおける自然罹災と復興: 共有経験のグローバル統合(原題名 Natural Disaster and Reconstruction in Asian Economies: A Global Synthesis of Shared Experiences)』(分担執筆、Palgrave Macmillan、2013年)
- 『ラオスを知るための60章』(分担執筆、明石書店、2010年)
コメント
あなたの見ている現実は、他の人から見たときには異なって見えるかもしれない───現代では、このように思いを馳せる人は多いかもしれません。インターネットの発達した今日、地球の裏側の人々とも瞬時に、また緊密に関わり合うことすら可能になっています。しかし、このような環境が、自分とは異なる人々に見えている現実の理解を約束してくれるわけではありません。人々の様々なまなざしが、それぞれの文化によって培われているとすれば、文化とはどんなものなのでしょうか。文化の差異は、様々な問題に繋がることがあります。それはどうしてなのでしょうか。こうしたことを見極めるためには、訓練が必要になるでしょう。私が研究の基本とする文化人類学は、人間の論理、感覚、行動の多様性に関して深い洞察を行う学問です。私はとくに、東南アジア世界に焦点をおき、どんな人々が、発展/開発をどのように考え、何をどうして大切と考え、残そうとするのか(あるいはしないのか、できないのか)ということを調べてきました。なにげない言葉や行動、感情の機微に目を向け、多様な文化的まなざしに接近できるように努めています。現実の生活に根差したエスノグラフィという営為/生き方から、現代世界が抱える発展/開発と文化の諸課題を見つめなおしてみませんか。