教授
オジリ キワ
尾尻 希和
現代教養学部 国際社会学科 国際関係専攻
【2025年度〜】 現代教養学部 国際社会学科
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- 主な担当授業・演習
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- 比較政治学I, II
- 3年次演習I, II
- 4年次演習I, II
- スペイン語初級
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- 所属学協会・プロジェクト
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- 日本ラテンアメリカ学会
- 日本比較政治学会
- 「LGBTの権利保証に関するラテンアメリカ主要6カ国の比較研究」(令和元年度〜令和3年度、文科省科学研究費補助金)
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- 書籍等出版物(単著・共著)
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- 『岐路に立つコスタリカ:新自由主義か社会民主主義か(アジ研選書)』共著、アジア経済研究所、2014
- 『帝国の遺産と現代国際関係』共著、勁草書房、2017
- 『ハイチとドミニカ共和国:ひとつの島に共存するカリブ2国の発展と今(アジ研選書)』共著、アジア経済研究所、2018
コメント
私には4歳年上の姉がいるため、小学校高学年のときには姉の高校の日本史の教科書を盗み読みすることができました。そこには、日本が戦争に負けた後の教科書に、多くの「黒塗り」がされ、戦後の民主的思想と相容れない部分は隠されて授業に使われたことが説明されていました。それを読んだ私は「もういちど戦争が起こったら、その後はこの教科書(姉の教科書)も黒塗りされ、新しい教科書に書き換えられるのかな」と考えました。何が正しいことか、というのは時代によって異なる、あるいは戦争に勝ったり負けたりすることで変わってしまうことに気づいた瞬間でした。では、もう学校で習うことに意味はないのか。決してそんなことはありません。何が正しいことなのか、というのは自分で学び、自分で考え、自分で結論を下すことなのです。東京女子大学のリベラルアーツ教育が目指すのは、まさにこれ。私のゼミでは、民主主義とは何か、どうすれば民主主義体制を築くことができるのか、について、学生たちとともに、日々、研鑽を続けています。