准教授
タマイ タカシ
玉井 隆
現代教養学部 国際社会学科 国際関係専攻
【2025年度〜】 現代教養学部 国際社会学科
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- 主な担当授業・演習
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- 文化人類学Ⅰ・Ⅱ
- 民族と世界
- 演習(文化人類学)
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- 所属学協会・プロジェクト
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- 日本アフリカ学会
- 日本文化人類学会
- 日本国際政治学会
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- 書籍等出版物(単著・共著)
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- 『ようこそアフリカ世界へ』(遠藤貢・阪本拓人(編)、共著、昭和堂、2022)
- 「ナイジェリアにおけるCOVID-19の経験—ロックダウン下において生起する暴力—」(『アフリカレポート』59:28-41、単著、アジア経済研究所、2021)
- 『治療を渡り歩く人びと—ナイジェリアの水上スラムにおける治療ネットワークの民族誌—』(単著、風響社、2020)
- 『新世界の社会福祉11 アフリカ/中東』(牧野久美子・岩崎えり奈(編)、共著、旬報社、2020)
コメント
世界には、辛く悲しい思いをしたり、悩み苦しい思いをしたりする人びとがたくさんいます。私の研究の課題は、(1)なぜ困難な状況下に置かれた人びとがいるのか、そうした人々が暮らす社会の仕組みを検証すること、(2)そうした状況下における人々の生の様式を、フィールド調査から具体的に見出すこと、(3)以上の作業を通して、これからの世界の在り方を構想し、社会に提言することです。
こうした研究を進めるには、現場で「当たり前」を疑う力が、まずは必要だと思っています。自分が学び・経験してきたことをあえて一旦脇に置き、「なんでこんなことになるのか?」「どうやってそれを行っているのか?」などと自分に問いかけるのです。これはとても大変ですが、重要な作業です。自分が無意識に持っている、「物事は・人間はこうあるべき」という価値観を、意識的にずらすことで、異なる社会の論理に気づくという経験です。大学4年間の学びを通して、世の中の「当たり前」を疑い、違った視点で世界を探求する力を養ってください。