ワークショップの狙いと概要
東京女子大学キャリア・センターでは、2019年8月・9月に、1・2年次生を対象とした課題解決型ワークショップを実施しました。当ワークショップはリーダーシップ育成や、社会人基礎力(※1)・プレゼンテーション力の向上等を目的としております。
今年度は、株式会社文化放送キャリアパートナーズ(就職情報サイト「ブンナビ!」を運営。以下、文化放送キャリアパートナーズ)の講師主導の下、約1か月間の取り組みとなりました。19名の参加学生が各チーム4~5名の4チームに分かれ、『人材・人財の力で社会問題を解決~企業の担当者になって考えよう~』という大きなテーマのもと、学生が文化放送キャリアパートナーズの企画担当者となり、就職活動生向けのイベントを企画します。
【1日目】前半部分では、講師から、文化放送キャリアパートナーズの事業や人材ビジネス業界の現状、現在の就職活動を取り巻く環境に関しての講義があり、基礎的な知識を養いました。そして、現在の就職活動における課題として、自身にとって馴染みのあるBtoC企業(※2)へ就職を希望する学生が多く、BtoB(※3)企業に目を向ける学生が少ないことが挙げられました。BtoB企業の中には、知名度は低くとも、特定の分野で独自の強みを持ち、女性が働きやすい制度を整えている企業も数多くあります。
後半部分では、上記のようなBtoB企業の魅力が伝わるプロモーションを考えよう、というテーマのもと「BtoBの特定業界を集めた、就活生向け合同企業セミナーを企画する」という課題が課されました。「物流」「化学」「電子部品(半導体)」の3業界から1つを選択し、セミナーのコンセプト、招致企業、ターゲット、宣伝方法、費用とコストパフォーマンスなどについて、グループで話し合い決定していきます。時にはパソコンやスマートフォンで必要な情報を調べつつ、疑問に感じた点については講師に質問するなど、各々が能動的に課題に取り組んでいました。
【2日目】中間発表を行いました。ここで、プレゼン概要の確認・改善点を明確化し、最終プレゼンテーションに備えます。初日から約3週間、グループで考えた成果について約10分間で発表しました。発表後には、他のグループから良かった点・改善点などについて指摘を受けました。講師からは「コンセプトが分かりやすいか」「ターゲットの設定、アプローチ方法は適切か」「企画の独創性・意外性があるか」「聞き手を意識したプレゼンテーションになっているか」などの観点に基づいたフィードバックがありました。みな、真剣に耳を傾けメモを取り、次回のプレゼンテーションに活かそうとする姿が印象的でした。その後、フィードバックの内容を基に、最終プレゼンテーションへ向けブラッシュアップを行いました。
【3日目】最終日には、ワークショップの集大成となるプレゼンテーションを、各チーム約15分間で行いました。どのグループも前回のフィードバックを受け、聞き手の目線に立った分かりやすいプレゼンテーションや資料になっていました。チームのメンバーと協力しながら、堂々とプレゼンテーションを行うその姿に、確かな成長が感じられました。
その後、結果発表と講評がありました。講師からは「ワークショップへの参加を通し、各チームとも提供者としての視点を持ち、聞き手を意識してプレゼンテーションを行えるようになってきた。今後も引き続き、相手の視点を意識して物事に取り組んで欲しい」と、評価をいただきました。
優勝チームからは「ワークショップで扱った業界について知識がなかったが、自分で一から調べ集客について考えイベントを企画するという、とても貴重な体験が出来た。今後に活かしたい」という前向きなコメントがありました。最後に、キャリア・センター長による総括と修了証の授与を行いワークショップを締め括りました。
今回のワークショップを通じて、学生達は社会人基礎力や、聞き手を意識したプレゼンテーションスキル等を身につけたと考えられます(社会人基礎力については【ワークショップの成果について】をご確認ください)。
今年度は、株式会社文化放送キャリアパートナーズ(就職情報サイト「ブンナビ!」を運営。以下、文化放送キャリアパートナーズ)の講師主導の下、約1か月間の取り組みとなりました。19名の参加学生が各チーム4~5名の4チームに分かれ、『人材・人財の力で社会問題を解決~企業の担当者になって考えよう~』という大きなテーマのもと、学生が文化放送キャリアパートナーズの企画担当者となり、就職活動生向けのイベントを企画します。
【1日目】前半部分では、講師から、文化放送キャリアパートナーズの事業や人材ビジネス業界の現状、現在の就職活動を取り巻く環境に関しての講義があり、基礎的な知識を養いました。そして、現在の就職活動における課題として、自身にとって馴染みのあるBtoC企業(※2)へ就職を希望する学生が多く、BtoB(※3)企業に目を向ける学生が少ないことが挙げられました。BtoB企業の中には、知名度は低くとも、特定の分野で独自の強みを持ち、女性が働きやすい制度を整えている企業も数多くあります。
後半部分では、上記のようなBtoB企業の魅力が伝わるプロモーションを考えよう、というテーマのもと「BtoBの特定業界を集めた、就活生向け合同企業セミナーを企画する」という課題が課されました。「物流」「化学」「電子部品(半導体)」の3業界から1つを選択し、セミナーのコンセプト、招致企業、ターゲット、宣伝方法、費用とコストパフォーマンスなどについて、グループで話し合い決定していきます。時にはパソコンやスマートフォンで必要な情報を調べつつ、疑問に感じた点については講師に質問するなど、各々が能動的に課題に取り組んでいました。
【2日目】中間発表を行いました。ここで、プレゼン概要の確認・改善点を明確化し、最終プレゼンテーションに備えます。初日から約3週間、グループで考えた成果について約10分間で発表しました。発表後には、他のグループから良かった点・改善点などについて指摘を受けました。講師からは「コンセプトが分かりやすいか」「ターゲットの設定、アプローチ方法は適切か」「企画の独創性・意外性があるか」「聞き手を意識したプレゼンテーションになっているか」などの観点に基づいたフィードバックがありました。みな、真剣に耳を傾けメモを取り、次回のプレゼンテーションに活かそうとする姿が印象的でした。その後、フィードバックの内容を基に、最終プレゼンテーションへ向けブラッシュアップを行いました。
【3日目】最終日には、ワークショップの集大成となるプレゼンテーションを、各チーム約15分間で行いました。どのグループも前回のフィードバックを受け、聞き手の目線に立った分かりやすいプレゼンテーションや資料になっていました。チームのメンバーと協力しながら、堂々とプレゼンテーションを行うその姿に、確かな成長が感じられました。
その後、結果発表と講評がありました。講師からは「ワークショップへの参加を通し、各チームとも提供者としての視点を持ち、聞き手を意識してプレゼンテーションを行えるようになってきた。今後も引き続き、相手の視点を意識して物事に取り組んで欲しい」と、評価をいただきました。
優勝チームからは「ワークショップで扱った業界について知識がなかったが、自分で一から調べ集客について考えイベントを企画するという、とても貴重な体験が出来た。今後に活かしたい」という前向きなコメントがありました。最後に、キャリア・センター長による総括と修了証の授与を行いワークショップを締め括りました。
今回のワークショップを通じて、学生達は社会人基礎力や、聞き手を意識したプレゼンテーションスキル等を身につけたと考えられます(社会人基礎力については【ワークショップの成果について】をご確認ください)。
実施日・場所・参加者
ワークショップの成果について(アンケート結果)
社会人基礎力への自信
社会人基礎力(※1)で掲げられている項目をもとにアンケートを行った結果、ワークショップ参加前と参加後に「自信がない」と回答した数値に大きな改善が見られました。特に以下の項目において顕著な効果が見られました。
- 新しい価値を生み出す力(「自信がない」68%→12%に減少)
- 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力(「自信がない」42%→0%に減少)
- 現状を分析し目的や課題を明らかにする力(「自信がない」37%→0%に減少)
- 自分の意見をわかりやすく伝える力(「自信がない」21%→0%に減少)
また「自信がある」と回答した数値に関しても、ワークショップ参加前と参加後で、特に以下の項目において顕著な効果が見られました。
- 現状を分析し目的や課題を明らかにする力(+47%)
- 意見の違いや立場の違いを理解する力(+21%)
本ワークショップへの参加が、参加学生の苦手意識を無くし、分析力や他者への理解力などをはじめとする、社会人基礎力全般への自信を深めることに役立ったことがうかがえます。
学生の声(一部抜粋)
- セミナーを企画する側として、自分が今まで知らなかったことを調べ、よく知ることができ、勉強になった。また、チームとしていろんな意見を聞き、作業を進め、ひとつの企画を作り上げていくという経験ができよかった。
- グループでじっくり意見を交わせる時間があり、今回のワークショップに参加する目的だった自分の意見をまとめて説明するということができたのは良い経験だったと感じた。また、他の班の発表から学ぶことも多くあり、それを自分たちの発表に生かせたのも良かった。
- グループの中で一人上級生だったこともあり、話し合いをまとめたり、話をまわしたりすることを意識した。メンバーと打ち解けていくなかで「まとめる力」がついたのではないかと感じた。
- 準備過程や発表など、自分たちの力で一から作り上げるということはなかなか体験できないと思うので、経験できてよかった。
- 普段は違う専攻の人と話す機会があまりないので、良い機会になった。また、上手く伝えるためには、参照する資料の選別などが大事であることがわかった。
- どうしたら学生に来てもらえるか、というところで、社会人ではない学生だからこその視点でも考えることができたので、社会人では思い付かないであろう案も出すことができてとてもおもしろかった。