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東京女子大学

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[キャリア]

2024年度ワタシゴトキャリアラボ(タキヒヨー・JCBトラベル・ジェイアール東日本都市開発)

Tue.

ワークショップの狙いと概要

東京女子大学キャリア・センターでは、2024年9月上中旬の5日間にわたり、1・2年次生を対象とした課題解決型ワークショップ「ワタシゴトキャリアラボ」を実施しました。当ワークショップは「ワタシ×シゴト」をテーマに、企業の実例に基づいたワークをチームで行うことで、働くことをリアルに捉え、今後のキャリアを自分事(ワタシゴト)として思い描き、行動につなげることを目的としています。さらに、リーダーシップの育成や、社会人基礎力(*1)・プレゼンテーション力の向上等もねらいとしております。今年度は「インバウンド」を共通のテーマとして、学生がより身近に感じられる内容で構成しました。
本プログラムは、タキヒヨー株式会社(以下、タキヒヨー)、株式会社JCBトラベル(以下、JCBトラベル)、株式会社ジェイアール東日本都市開発(以下、ジェイアール東日本都市開発)の3社にご協力いただき、38名の参加学生が8チームに分かれて5日間のワークに取り組みました。

【1日目】
前半では、web上の性格診断ツールの結果を基に「ワタシ」を表す5つのキーワードを挙げ、自己理解を深めました。その後、挙げられたキーワードをチーム内で共有して、他者理解を深めたうえで、5日間のチームおよび個人の目標を設定しました。後半では、協力企業3社の理解を深めるために、会社紹介および現場社員によるパネルディスカッションを行いました。学生にとって馴染みのあるBtoC(*2)の業界だけでなく、繊維商社や不動産といったBtoB(*3)企業にも触れることができ、業界の異なる3社の特徴を学ぶ貴重な時間となりました

【2日目】
タキヒヨーが担当し、「“日本でこそ買いたい服“を考えよう」をテーマに新たなファッションアイテムの企画に取り組みました。まず、マーケットリサーチの定義や、商品企画におけるリサーチの重要性などを学び、「商品を企画する」というプロセスへの理解を深めました。
その後、大学から吉祥寺の街に移動して、店頭調査によりリアルな定性情報を収集するマーケットリサーチを実際に体験しました。そして、そのリサーチ結果に基づき、インバウンド需要を見据えた商品の企画発表を行いました。実際に街に出てリサーチを行ったことにより、商品のデザインだけでなく、販売する場所や価格設定などについても、具体的に考えることができました。

【3日目】
JCBトラベルが担当し、「【インバウンド】×【富裕層】で地域を盛りあげる」をテーマに、旅行プランの企画に取り組みました。まず、観光業・旅行業の実務内容、インバウンドにおける富裕層の定義など、旅行プランを考えるうえでの基礎知識を学びました。次に、各自で調べてきた地域の現状や課題をグループ内で共有し、企画対象とする地域をグループごとに設定しました。その後、対象地域の課題を解決するための旅行プランの企画・発表を行いました。消費者目線ではなく、企業の立場で旅行プランを企画することの難しさと面白さを実感できるワークとなりました。

【4日目】
ジェイアール東日本都市開発が担当し、「くらしづくり・まちづくり×インバウンド」をテーマに、海外旅行者に向けた新たなサービス提案を考えました。当日はまず、同社の本社を訪問し、ショッピングセンター事業等の説明を受けるとともに、「働くこと」へのイメージを深めるために、オフィス見学を行いました。その後、赤羽駅構内のショッピングセンター施設に移動し実際に店舗を見学した後、海外旅行者に向けた新たなサービス提案を考えるグループワークを行いました。これまでの経験によりチームワークが高まり、多くの斬新なアイデアが提案できるようになっていました。

【5日目】
まとめとなる最終日では、初日に立てた目標をもとにした振り返りを通して、自身の中での変化や成長を言語化しました。前半では、再度web上の性格診断を行い、「ワタシ」の中で変化した点と変化していない点を可視化して、それをグループ内で共有しました。変化の有無を知ることにより、自分自身について考えるきっかけとなりました。後半では、協力企業3社の人事社員によるパネルディスカッションが行われ、「就活が始まる前の心構え」「社会人から見た企業選びのコツ」などについてお話しいただきました。人事社員の方に直接質問をできる時間もあったため、「社会人」や「働くこと」への解像度をさらに高めることができました。

ワークショップの成果について(アンケート結果)

社会人基礎力(*1)で掲げられている項目をもとにアンケートを行った結果、ワークショップ参加前と参加後に「自信がある」と回答した数値に関して、ワークショップ参加前と参加後で、特に以下の項目において顕著な効果が見られました。
  • 新しい価値を生み出す力(24.3%UP)
  • 物事に進んで取り組む力(21.6%UP)
  • 現状を分析し目的や課題を明らかにする力(21.6%UP)

学生の声(一部抜粋)

  • 各日求められることに応えるために頭を使い、難しい課題も多かったが、ハードルも高すぎず、就活に向けての前段階として丁度いいプログラムだったと感じた。
  • 与えられた仕事をこなしていく社会人の姿を想像していたので、自分から考えて仕事できる環境で仕事できたら楽しいだろうなと感じて、今までは不安しかなかった将来が少し楽しみに感じられた。
  • チームで商品を作るという経験が初めてだったので、学校での提出物とは異なる難しさややりがいを感じる事ができた。
  • 初日と最終日に自己分析をすることで自分の特性について考え、自分の未来について考えることができた。
  • 実際に働いている方々と企業様との関わりを通して、仕事をより自分のこととして主体的に考えることができ、発言や行動をすることが怖くなくなった。

実施日・場所・参加者

実施日程 2024年9月2日(月)・4日(水)・6日(金)・9日(月)・11日(水)
内容 [1日目] 13:00-17:00
イントロダクション
[2日目] 13:00-17:30
“日本でこそ買いたい服“を考えよう(タキヒヨー)
[3日目] 13:00-17:30
富裕層×インバウンドで地域を盛りあげる(JCBトラベル)
[4日目] 13:00-17:45
くらしづくり・まちづくり×インバウンド(ジェイアール東日本都市開発)
[5日目] 13:00-17:00
コンクルージョン
場所 1・2・3・5日目:東京女子大学
4日目:ジェイアール東日本都市開発本社
参加学生 1年次学生 18名 2年次学生 20名 計38名
協力企業 タキヒヨー株式会社
株式会社JCBトラベル
株式会社ジェイアール東日本都市開発
運営事務局 東京女子大学キャリア・センター