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東京女子大学

教授

オダ キンヤ

尾田 欣也

現代教養学部 数理科学科 情報理学専攻【~2023年度】

研究キーワード

標準模型 / インフレーション / ヒッグス / 重力 / 波束形式

研究分野

素粒子論 / 宇宙論

研究テーマ

素粒子的宇宙論、素粒子現象論などを主にやってきました。現在は波束形式の場の量子論、局所ローレンツ対称性に基づいた量子重力理論などにも力を入れています。

コメント

物理学は科学のあらゆる分野の基礎となっています。これをしっかり自分のものにすることは、科学を根本から理解する上で不可欠です。戦国時代末期〜江戸時代初期に産声を上げた近代科学、数百年分、の進展に相当する内容を大学の4年間で理解するのは、誰にとってもなかなか大変ですが、それだけに理解を深めていくことには相応の価値と喜びがあります。
私の研究としては、素粒子論と、それに基づいた宇宙論を主にしています。50年前に提唱された素粒子の標準模型は、10年前のヒッグス粒子の発見により、ついに確立しました。また、過去30年の宇宙の観測の驚くべき進展により、一般相対性理論の枠組に、標準模型、暗黒物質、暗黒エネルギーを載せた標準宇宙論が確立しました。例えばこの宇宙は138億100万年±2400万年前に生まれた、というようなところまで分かっています。今後も数十年にわたって観測、理論の両面で大きな進展が期待されています。究極的には、人類を過去一世紀以上にわたって悩ませてきた量子力学と重力(一般相対性理論)の統一的な理解に少しでも迫ることができたら、と考えています。

  • 主な担当授業・演習
    • 力学
    • 電磁気学
    • 相対性理論
    • 現代の科学と社会