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東京女子大学

准教授

ヨシノ ユキ

吉野 由起

現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻

【2025年度〜】 現代教養学部 人文学科 英語圏文化専攻

研究キーワード

ロマン派期の詩と小説 / 英文学史 / 英文学と自然 / 英文学とフェアリー・テイル / フォーク・リヴァイヴァル / スコットランドの文学 / Robert Burns / Walter Scott / James Hogg / Andrew Lang

研究分野

イギリス文学

研究テーマ

ロマン派期をはじめとする近代イギリス文学を、「自然」や「妖精譚(口誦伝統、叙事詩の時代からシェイクスピアを経て、主にロマン派期に展開したフォーク・リヴァイヴァルという現象や、幻想文学・民話集・児童文学に至る、妖精をめぐる言説や表象)」というテーマを中心に研究しています。

コメント

古今東西、さまざまな物語が生まれ、受容され続けています。言葉を持たない動物の世界にもルールやコミュニケーションは存在するようですが、彼らの世界に詩や物語は存在するのでしょうか?物語は人間の根源的な欲求や、普遍的な営みの一つといえるでしょうか。
ヨーロッパで「ルネサンス」と呼ばれる現象が起こったとされるのはなぜでしょうか…、忘れ去られていた書物やなじみのない発想に触れることが、新たな想像力の源泉になったといわれています。
英文学は名作奇作に加え、驚きや偶然にもあふれる分野だと思います。数百年前の英語によって、決してわかりやすく書かれているわけではない作品は、現代社会を形づくっている言葉や価値観に連続しつつも、読みづらく、もどかしいと感じることもあるかもしれませんが、風雪を耐え抜いた対象を皆さんが自力で読み解くことで、先人の思索を検証し、未知の現象を読み解く力を育て、新たな発想を生み出す端緒ができればと願っています。

  • 主な担当授業・演習
    • イギリス文学史I・II
    • 英語文学演習(小説)
    • 英語文学演習(詩)
    • English Studies入門演習II(文学)
  • 所属学協会・プロジェクト
    • 日本英文学会
    • 日本英文学会関東支部
    • 日本英文学会中部支部
    • イギリス・ロマン派学会
    • 日本ヴィクトリア朝文化研究学会
    • 日本カレドニア学会
    • 科学研究費基盤研究(C)研究課題「ロマン派期英文学における叙事詩の様態-スコットとホッグの詩作品を通して」(代表研究者)
  • 書籍等出版物(単著・共著)
    • 『二〇世紀「英国」文学の展開』(共著、高橋和久・丹治愛編、松柏社、2020年)(「 16 章 アンジェラ・カーター『夜ごとのサーカス』(1984): フェアリー・テイル言説の再話」を担当)
    • 『スコットランド文学の深層—場所・言語・想像力』(共著、木村正俊編、春風社、2020年)(「 第6章 叙事詩の創造—ジェイムズ・ホッグ『女王の夜曲』と「羊飼いの暦」を担当」
    • 『The Enclave of My Nation: Crosscurrents in Irish and Scottish Studies』 (共著、Shane Alcobia-Murphy ほか編、AHRC Centre for Irish and Scottish Studies、2008年)('Writing the Borders: Fairies and Ambivalent National Identity in Andrew Lang’s "The Gold of Fairnilee"'を担当)
    • 'Desire for Perpetuation: Fairy Writing and Re-creation of National Identity in the Narratives of Walter Scott, John Black, James Hogg and Andrew Lang'(単著、エディンバラ大学博士学位請求論文、2014年)