比較文化研究所 公開講演会 「『ケア』を哲学する-患者への直接ケアから地域包括ケアまで-」
Tue.
東京女子大学 講堂
看護という実践と人文学の哲学とは、いっけん距離があると思われるかもしれません。しかし、米国では1960年代に、看護理論に哲学が取り入れられ、日本でも1960年代から、哲学の中の一潮流である現象学を手がかりとした議論がさかんに行われています。本講演では、なぜ看護やケアを吟味するのに哲学が求められるのかを、国内外の議論を紹介しながら解説します。
また、哲学を手がかりにして捉えなおした看護ケアのあり方を紹介します。例えば、患者への直接ケアは、はっきり自覚していない身体の応答を土台にして成り立っています。さらにそのケアは、他の多くの看護師たちの代表として実現しており、看護師たちの協働の広がりは、地域で健康問題を持った多くの人々を病院で受入れることを可能にし、これなくして直接ケアは実現しないといえます。
本講演では、歴史を振り返りつつ、哲学で見えるようになった看護ケアのあり方を、一緒に考えたいと思います。
また、哲学を手がかりにして捉えなおした看護ケアのあり方を紹介します。例えば、患者への直接ケアは、はっきり自覚していない身体の応答を土台にして成り立っています。さらにそのケアは、他の多くの看護師たちの代表として実現しており、看護師たちの協働の広がりは、地域で健康問題を持った多くの人々を病院で受入れることを可能にし、これなくして直接ケアは実現しないといえます。
本講演では、歴史を振り返りつつ、哲学で見えるようになった看護ケアのあり方を、一緒に考えたいと思います。
イベント概要
- 日時
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2025年6月10日(火)14:55~16:25(開場14:15)
- 講師
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西村 ユミ 氏(東京都立大学教授)
- 場所
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東京女子大学講堂(定員500名)
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聴講無料 申込不要 直接会場へ