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東京女子大学

現代教養学部長メッセージ

与えられた選択肢以外の可能性を拓く学びを

東京女子大学の学びの特色は、常に「問いかける姿勢」を持ち続け、既成の知識や考え方に安住せずに知的活動を継続してゆく点にあります。
学生のみなさんは、これまで共通テストやTOEICなどで、マークシート方式の試験を経験されていると思います。高校までの学び、大学受験の学びは、たとえて言うなら、この与えられた選択肢①~⑤のなかに必ず「正解」があるというものでした。しかし、東京女子大学でみなさんに学んでもらいたいのは、実はこのなかに「正解」などないのではないかと問いかける姿勢です。「与えられた選択肢の中でもっとも適当なものを選べと問われれば一応③かなと思うけれど、他にもっとよい答えがあるんじゃないか。」「与えられた①~⑤の他に、⑥や⑦といった選択肢を構えてみるとそちらの方がより適当ではないか。」「いや⑧こそが真の正解だ。」-そういった問いかける力を身につけてもらいたいと思います。もっといえば、すでに提示された問題ではなく、新しい問題を自分で見つけ出してきて、その答えまで自分自身で解き明かしてゆくということにもチャレンジしてほしいと願っています。
これから、みなさんが生きてゆく社会は、過去に経験したことのない出来事や想像さえできなかった事態が起こることでしょう。既成の知識や方法の枠組みでは処理できないことが必ず出現すると考えた方が現実的ではないでしょうか。
東京女子大学での学びは、そういった社会のめまぐるしい動きにもしなやかに対応できる柔軟さと強さを身につけることができるように、みなさんの知的活動の土台を根付かせることを目標にしています。
みなさんお一人お一人が、自分らしく主体的に生きる、そのために、みなさんは「この大学は私に何をしてくれるかしら。」という姿勢ではなく、「この大学で私は何ができるかしら。」という心持ちでキャンパスを見渡し、そして働きかけてみてください。ここかしこにみなさんの頭や心を刺激してくれる種がいっぱい見つかることでしょう。
東京女子大学現代教養学部は、2025年度から新しい体制になりました。これまでの1学部5学科の体制から学科新設、再編を施し、人文学科、国際社会学科、経済経営学科、心理学科、社会コミュニケーション学科、情報数理科学科の6学科となります、創立以来掲げてきたキリスト教の精神にもとづくリベラルアーツ教育を現代的に充実してゆくことを目標に掲げ、大胆な教学改革を実現するための取り組みです。大学もこれまでのできあがった形を見つめ直し、「この体制のままでいいのだろうか」と問いかけ、現代社会の動きに応じてしなやかにたくましく変化を続けてまいります。


現代教養学部 学部長
山本 真吾