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東京女子大学

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第11回高等学校教科別セミナー

Tue.

オンライン

東京女子大学現代教養学部は、国際英語、人文、国際社会、心理・コミュニケーション、数理科学の各学科・研究分野を専門とする教員を擁しております。本学教員の最新の研究成果や教育経験を中学・高校の先生方に公開し、教育への新たな視点を提供することを目標として、第11回教科別セミナーを開催いたします。昨年度に引き続き、教科別講座(国語、英語、地理歴史・公民、数学)及び参加者全員対象の共通講座(教科横断型)を開講します。

イベント概要

日時

2022年8月23日(火)13:00~16:50
13:00~13:10 オープニング
13:10~14:00 共通講座(教科横断型、参加者全員対象)
14:15~15:25 教科別講座その1(当該教科を選択した参加者対象)
15:40~16:50 教科別講座その2(当該教科を選択した参加者対象)

対象

高等学校の先生方(社会人、大学生、大学院生も可)

受講方法

Web会議システム「Zoom」を利用したオンライン(リアルタイム)

参加費

無料

定員

各講座30名程度

お申込みにあたっての注意事項

・講座はWeb会議システム「Zoom」を利用したオンラインで行うため、受講環境が備わっている方が受講の条件となります。(PCやタブレットでの受講を推奨)
・ご受講環境でのインターネット接続が安定しているかを事前にご確認ください。
・講座を無断で録音・録画・複製すること(私的利用含む)や、第三者に共有及び公開すること、また、講座のZoomID・パスコードを第三者と共有することなど、情報倫理に反する行為は禁止とさせていただきます。これらの行為は、著作権法違反や不正アクセス幇助に問われる場合があります。

申込締め切り

8月4日(木)

講座内容

■オープニング 13:00~13:10

■共通講座(教科横断型、参加者全員対象) 

13:10~14:00
①コロナ時代を哲学する
講師 黒崎 政男(人文学科 哲学専攻 教授)

今日、コロナ対策の主役は自然科学で、人文科学は発すべき言葉を持たないかに見える。だが科学を中心軸に据える世界観は18世紀のリスボン大地震を契機に生じたもので、カントが、災害は神罰ではなく自然現象と喝破したことで、世界は自然のコントロールの方向へと向かい始める。この転換は、人類の自己認識を大きく変化させたのである。このような時代において、教育はどのように実践されていくのだろうか。

■国語

14:15~15:25
②物の名-古代日本語の謎-
講師 山本 真吾(人文学科 日本文学専攻 教授)

古文に登場する物の名が、いったい、何を表しているか。その正体の分からないものが、実はたくさんあります。古語辞典の執筆時また高校古典の教科書の注でそれをどのように扱うか、その苦心や工夫の一端をお話ししてみたいと思います。

15:40~16:50
③難民との日本語活動から考える多文化共生社会
講師 松尾 慎(心理・コミュニケーション学科 コミュニケーション専攻 教授)

ミャンマー出身の難民的背景をもつ人々との日本語活動を大学院生や学部生とともに続けています。「支援する」、「支援される」という固定的な関係性を超えた学び合いについて対話的に考えてみたいと思います。
(参考 https://villaeducationcenter.webnode.jp/

■英語

14:15~15:25
④英国近代のフェアリー・テイル—変わりゆく時代への応答
講師 吉野 由起(国際英語学科 国際英語専攻 准教授)

フェアリー・テイルというジャンルは十九世紀英国で空前の流行を博し、同時代の様々な関心事が交錯する磁場の一つとなりました。その背景と変容の過程を代表的な作品例をもとに概観します。

15:40~16:50
⑤基本語から考える—英語での発信力
講師 鶴田 知佳子(国際英語学科 国際英語専攻 特任教授)

英語で発信する際に、中学校ですでに学ぶ基本単語を「使い分けて使い切る」ことができれば、豊かな内容を伝えられる。同時通訳者の立場から多義語である基本単語を使いこなすヒントを身近な事例と時事英語の話題から紹介し検討する。
参考:鶴田知佳子・河原清志著、「同時通訳の現場から生まれた『ここまで使える!超基本英単語50』」コスモピア 2021年11月

■地理歴史・公民

14:15~15:25
⑥生徒が問いを立て、答える 史料の可能性と生徒の可能性を引き出す歴史総合
講師 大江 洋代(人文学科 歴史文化専攻 准教授)

歴史総合では、生徒が自ら問いを立て、史資料を解釈することが求められています。本講座では、史資料を読んだ生徒自身が「今日何を学ぶのか」「なぜ○○なのか」「なぜ○○になったのか」といった自分に引きつけた様々な問いを立てられるような教師のはたらきかけ、史資料の選定について考えます。

15:40~16:50
⑦実践的リベラルアーツ苦闘の記—今どきの教育を考える
講師 伊奈 正人(国際社会学科 コミュニティ構想専攻 教授)

社会科教育においては、今日SDGsなどとのかかわりで、実践型(課題設定解決型)の授業が模索されていることについて、現代社会や公共の教科書執筆を行った千葉県の高校教員だった友人から、いろいろと学んできました。それらも踏まえ、社会問題に取り組むことについて考えてみたいと思います。教師になって30年以上「昔ながら」を曲げなかった私は、今どきの教育に反発を覚えつつも、なぜかコミュニティ構想専攻創設に参加しました。見違えるように成長し、素晴らしい表情で卒業していった1期生の実践を振り返ります。

■数学

14:15~15:25
⑧非線形解析に関する一考察—不動点とは? 不動点を介した考察—
講師 厚芝 幸子(数理科学科 数学専攻 教授)

「不動点とは何か?」から話をはじめ、解析学分野の基礎的トピックを取り上げ、不動点を介して考察していきます。身近で意外なところに不動点の理論が使われていることの紹介も含め、“いろいろな見方で“あらためて考えてみることの重要性も一緒に考えてみたいと思います。

15:40~16:50
⑨生物の性の不思議を数学で解き明かそう
講師 山口 幸(数理科学科 情報理学専攻 特任講師)

生物の興味深い現象がなぜ進化してきたかを「数学モデル」を使って解き明かす学問を、数理生物学といいます。簡単な計算やグラフを使って、生き物のなぜを解明する方法をご紹介します。今回は、生物の多様な性に注目してお話をします。

お問い合わせ

東京女子大学 教育研究支援課 高等学校教科別セミナー担当

E-mail

k-seminar@gr.twcu.ac.jp

電話

03-5382-6470(平日9:00~17:00【11:25~12:25を除く】)

閉室日:土・日、祝日、8月8日(月)~19日(金)