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東京女子大学

ストーリー

[在学生]

挑戦を支える環境がもたらした確かな成長実感

国際英語学科国際英語専攻4年<取材時の学年>東京都・私立明治学院高等学校 出身

「ここで学びたい」
進路を決意したオープンキャンパス

高校3年生の夏に参加した東京女子大学のオープンキャンパス。美しいキャンパスにドキドキしながらキャリア・イングリッシュ課程の説明会に足を運ぶと、登壇していた当時4年生の先輩が、軽やかにこう話した。

「入学当初は苦手だった英語が、3年間で自信を持てるほどになりました」

決して背伸びすることなく、ここでの学びを楽しみながら自信に変えてきたことがわかる自然な発言に、「私もあんな女性になりたい」と、秘かに憧れを抱いた。

オープンキャンパスでは、模擬授業にも参加した。「‟often”、“always”、“usually”などの副詞をネイティブはどういう感覚で使い分けているのか—」。単語を機械的に覚えるだけだった高校までの授業と違い、ネイティブの認識という側面から英語を考えるのは、初めての体験だった。語学から広がる異文化理解の世界を垣間見て、学びへの期待に、胸が高鳴った。「ここなら、英語のスキルを高めることができる」。そう確信したあの日のことを、今でもよく覚えている。

自律的で寛容な学風と
周囲の友人に支えられて

キャリア・イングリッシュ課程は、期待以上のプログラムだった。リベラルアーツ教育のもとさまざまな専門分野を英語で学び、広い視野から現代の社会問題について議論し、プレゼンテーションをする。意見を問われて発言するのは日本語でさえ苦手なのに、英語で表現するのはとても難しい。間違えないように頭の中で考えているうちに、結局、発言の機会を逃してしまうことが何度もあった。

それでも頑張ることができたのは、周囲の友人や先輩たちの存在のおかげだ。私と同じように、留学経験がなくても、英語で積極的に発言したり質問したりする姿に、毎日たくさんの刺激をもらった。

東京女子大学の魅力はたくさんある。緑豊かで静かなキャンパス。献身的な先生・職員の方々。なかでも、東京女子大学にしかない魅力を挙げるとするならば、学生たちが皆、自律的で寛容なことだ。大学での学びがそうさせるのか、あるいは、そういう学生たちが集まってくるのかはわからない。でも、お互いを干渉することなく尊重し、自分を貫いている人たちが本当に多い。

入学時、英語のクラスは一番下のレベルだった。でも、今では英語を聞くこと、読むこと、書くこと、話すことに対して何の抵抗もない。新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックの影響で留学はできなかったけれど、その分、英語の持つ歴史や統語的構造など、英語学を深く学ぶことができた。卒業論文も問題なく英語で執筆できているのは、4年間の学科の授業とキャリア・イングリッシュ課程のおかげだ。

もし、私がオープンキャンパスの説明会に出ることがあったら、きっとこう言うだろう。「英語が苦手でも、必ずコミュニケーションできるようになる」と。そう、5年前のオープンキャンパスで見た、あの先輩のように。

「自分」を創造する貴重な時間

英語学習のほかにもう一つ、大学生活でチャレンジしたのが、学生団体の活動だ。

4年次に、キャリア・イングリッシュ課程に在籍する仲間たちと「SCALE(Student Committee for the Advancement and Learning of English)」という学生団体を立ち上げた。英語学習支援を中心に、学内の学びを活性化させるのが目的の団体だ。ネイティブスピーカーとの交流会や英語でのゲストフォーラム、学年・学科を超えた交流イベントなどを企画・運営している。

活動を始めた動機は、「せっかくの大学生活だから、興味のあることには挑戦してみたい」と思ったからだ。この大学には、やりたいことを支えてくれる友人・先生・職員の方々がいる。これまでの大学生活で、いつも学生のことを第一に考えてくれるという信頼があったから、「やりたい!」と言ったら賛同してくれるという確信があった。

ありがたいことに、先生に相談して授業で声をかけると、すぐに「一緒にやりたい」という仲間が集まってくれた。現在では英語センターの公認団体になり、在学生の交流の場として機能している。

企画のアイデアが思い浮かばなかったり、予想外のハプニングが起こったりと、大変なことはもちろんあった。ただそれ以上に、周囲と協力してやり遂げた達成感や、自分の成長を実感できる充実感など、SCALEでの活動は、学生生活をより豊かなものにしてくれたと思う。

大学生活は、「自分」を創造できる貴重な時間だ。そんな時期に、周りに惑わされることなく自分自身に集中できる環境が、東京女子大学にはある。リベラルアーツ教育のもと、専攻を超えた多くの学びが開かれていて、将来の視野を広げてくれるし、ここで学んだことはこれから生きていく糧にもなっていくだろう。実りある大学生活を支えてくれたこの大学に、心から感謝している。