入社1年目で「推し活」をサポートする画期的な広告事業を提案
アイドルやキャラクターなどの「推し」の記念日を祝うため、ファンが駅や街中に広告を掲出する「応援広告」。もともと韓国発祥の文化で、日本でもここ数年で盛り上がりを見せている。とはいえ、これまでは業界の慣習上「個人が広告主になる」こと自体が難しく、実現にはさまざまな壁があった。私は自身も「推し活」をしていた経験から、広告代理店に入社後、社内コンペで先輩社員とともに「応援広告の事業化」を提案。個人に代わり鉄道会社や媒体社との調整を行うサービスを立ち上げ、順調に事業を拡大してきた。「『好き』を仕事にしたい」。自分にとって最大の目標をかなえることができ、忙しくも充実した毎日を送っている。
大学時代から、好きなこと、興味のあることをひたすら追いかけてきた。高校の頃から政治に関心があり、今につながる歴史、特に中国近現代史を学びたいと思い史学専攻へ。入学後は、中国史や中国語だけでなく、メディア学、法律、学芸員課程、「面白そう」だと思ったことは片っ端から学んだ。中国への語学研修、10カ国以上を訪れた海外旅行。大学の外での体験も、教室での学びをさらに豊かにしてくれた。
中でも私の人生に大きな影響を与えたのは、ドイツ・ヨーロッパ近現代史を専門とする柳原伸洋先生との出会い。知識量が多く、海外経験も豊富な先生の話はとにかく面白い。あまりに楽しくて、志望を変更して先生のゼミに入ったほどだ。西洋における20世紀の戦争史を学び、学生同士で活発な議論を交わす日々は刺激的だった。3年次には学生研究奨励費※をいただき 、ゼミ生とともに原爆の記憶が残る長崎で調査をしたことも、貴重な経験として心に刻まれている。
大学時代から、好きなこと、興味のあることをひたすら追いかけてきた。高校の頃から政治に関心があり、今につながる歴史、特に中国近現代史を学びたいと思い史学専攻へ。入学後は、中国史や中国語だけでなく、メディア学、法律、学芸員課程、「面白そう」だと思ったことは片っ端から学んだ。中国への語学研修、10カ国以上を訪れた海外旅行。大学の外での体験も、教室での学びをさらに豊かにしてくれた。
中でも私の人生に大きな影響を与えたのは、ドイツ・ヨーロッパ近現代史を専門とする柳原伸洋先生との出会い。知識量が多く、海外経験も豊富な先生の話はとにかく面白い。あまりに楽しくて、志望を変更して先生のゼミに入ったほどだ。西洋における20世紀の戦争史を学び、学生同士で活発な議論を交わす日々は刺激的だった。3年次には学生研究奨励費※をいただき 、ゼミ生とともに原爆の記憶が残る長崎で調査をしたことも、貴重な経験として心に刻まれている。
深く考え、柔軟に議論する力。それが東京女子大学らしさ
柳原先生のような知識の引き出しが多い人になりたい。そして、仕事を通して好きなことに携わりたい。そう思った私は、多種多様な業界に関わることができる広告業界に進んだ。入社1年目で応援広告事業を立ち上げた後、当初の目標だった幅広い仕事を手がけるため、同事業と兼務する形で営業職に異動。企業に対しても応援広告とのタイアップを企画するなど、ファン心理をくんだ提案が得意分野だ。
最近は、「推し活を絡めたプロモーションに強い人」として、仕事の声がかかることも増えてきた。心掛けているのは、「本当にクライアントのためになるか」を考え、臆せず自分の意見を伝えること。それは、ゼミやディスカッション形式の授業で鍛えられた結果だ。深く考え、議論する力。相手の意見を尊重し、多様な視点をとり入れる姿勢。それこそが東京女子大学らしさだと、今になって強く実感している。
恩師である柳原先生とは、現在も交流がある。先生が主催する卒業生と在校生のディスカッションに参加したこともあり、母校とのつながりを持ち続けられるのはうれしい限りだ。東京女子大学で過ごした日々のおかげで、「好き」を学びに、「好き」を仕事にすることができた。自分の持ち味である好奇心や没頭する力を発揮し、これからも仕事と人生を存分に楽しんでいきたい。
最近は、「推し活を絡めたプロモーションに強い人」として、仕事の声がかかることも増えてきた。心掛けているのは、「本当にクライアントのためになるか」を考え、臆せず自分の意見を伝えること。それは、ゼミやディスカッション形式の授業で鍛えられた結果だ。深く考え、議論する力。相手の意見を尊重し、多様な視点をとり入れる姿勢。それこそが東京女子大学らしさだと、今になって強く実感している。
恩師である柳原先生とは、現在も交流がある。先生が主催する卒業生と在校生のディスカッションに参加したこともあり、母校とのつながりを持ち続けられるのはうれしい限りだ。東京女子大学で過ごした日々のおかげで、「好き」を学びに、「好き」を仕事にすることができた。自分の持ち味である好奇心や没頭する力を発揮し、これからも仕事と人生を存分に楽しんでいきたい。
プロフィール
神奈川県出身。卒業後、広告代理店の株式会社ジェイアール東日本企画に入社。交通広告を扱うOOH局に配属され、応援広告事業の立ち上げに関わる。現在は同事業と兼務する形で、営業職として多彩な企業広告を担当。