企業の課題解決に向けてともに伴走する。その原点は大学時代に

企業の現状を分析し、課題を探り、解決に向けた道筋を描く。その実現のために、二人三脚で伴走する。それが、経営コンサルタントの仕事だ。中でも私の担当は、経理部門におけるシステム導入提案。メガバンクや総合化学メーカーなど幅広い業界の経理部を対象に、業務の効率化・高度化をサポートしている。求められるのは、経験年数にかかわらず、常に「課題解決のプロフェッショナル」であり続けること。そのハードルを越えるのは簡単ではないけれど、だからこそ挑戦しがいがあると感じている。
　
「後悔する人生を過ごしたくない」。そう思い、大学の頃からやりたいことには迷わずチャレンジしてきた。高校時代の留学をきっかけに興味を持った、英語や異文化コミュニケーションに関する学び。チーム競技に憧れ、大学から始めたラクロス部の活動。好きなことに熱中するのは楽しかったし、自由度の高いカリキュラムや個を尊重する風土が、その意欲を後押ししてくれた。少人数教育を大切にしている大学だけあって、人と人の距離が近いのも魅力の一つ。物怖じせず新しいことに挑戦する友人が多く、その姿に絶えず刺激を受けていたのを覚えている。
　
ラクロス部では、3年次で副将、4年次では主将としてチームを束ねる立場へ。でも、スキルもモチベーションもばらばらな部員たちをまとめるのは、思った以上に難しかった。「どうすれば、みんなの意見を尊重しながら、チームとして前に進めるだろう」。目の前の課題に向き合い、ひたすら解決策を考える毎日。明確な答えがないからこそたくさん悩んだけれど、同じくらい、その時間を楽しんでいる自分もいた。私はこういう仕事に向いているかもしれない——。そう気付いた時、それまで意識していなかったコンサルティング業界が、進むべき道に思えた。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社を選んだのは、業界大手であり、幅広い領域を手掛けている点を魅力に感じたから。入社直後から関わるプロジェクトのスケールも、任される裁量も大きく、着実に成長することができた。日々の打ち合わせでは、企業の役員・部長クラスの方々と対峙することもしばしば。当然プレッシャーもあるが、全力で最適解を探り、論理的に提示し、信頼関係を築いていくプロセスはやはり面白い。要望に高いレベルで応えるには、柔軟なコミュニケーション力はもちろん、業務への深い理解や専門知識も欠かせず、まだまだ勉強の連続だ。
　
入社4年目の現在は、一つのプロジェクト内で、複数のタスクチームを率いる立場に。士気高く、全員で同じゴールに向かって進めているのは、間違いなく部活での経験があったからだ。がむしゃらに突き進んできた20代前半を経て、今後は自分の強みや専門分野をさらに磨き、プロジェクトを統括するポジションにも挑戦してみたい。そして何より、仕事プライベートも、「やりたい」と思ったら迷わずに一歩踏み出すことを恐れずにいたい。それが、大学時代から変わらない、私らしい生き方だと思うから。