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東京女子大学

ストーリー

[在学生]

温かな支え、新しい学問との出会いが私の世界を豊かに広げてくれた

人文学科歴史文化専攻 4年<取材時の学年>新潟県・私立新潟明訓高等学校 出身

「高校よりも少人数」
だからこそ深められた専門研究

高校生の時、進学先に悩んでいた。東京の大学に通って、興味のある歴史学を真剣に学びたい。けれど、自分が大人数の授業を受ける姿もピンと来ない。そんな私に「ぴったりの大学がある」と、高校の先生に勧められたのが東京女子大学だった。

オープンキャンパスを訪れてみて、何より印象的だったのは、先輩方が口を揃えて「少人数で先生が親身にサポートしてくれるよ」と話していたこと。それを裏付けるように、キャンパスは穏やかな空気に包まれている。「ここでなら自分の興味をじっくり深められそう」と感じたことを覚えている。

入学してすぐに、その期待は確信へと変わった。専攻に関わらず、どの先生も私の疑問に全力で向き合い、質問には必ず+αの知識を添えてくれた。

そして4年次。所属する日本古代史ゼミでの卒業論文指導の手厚さには感激することばかりだ。

私が研究しているのは、平安時代の「殿上人」について。天皇の側近という役目を終えた後の人生については、未解明な部分が多い。彼らの血縁や人間関係、昇進・衰退との関係性が見えてきたら、そこから当時の社会構造が浮かび上がるかもしれない。「平安時代はすでに多くの先行研究があるけれど、このテーマなら新しく研究できる余地がある」。ゼミの先生にそう背中を押されたことも、研究を進めていく自信につながった。

漢文を含む史料を読み解くのは、地道で大変な作業だ。けれど、行き詰まった時には先生が一緒に文献を探してくれるし、研究の方向性を考え直す時間も作ってくれる。こうした伴走があったから、1人では気付けなかった視点に触れ、試行錯誤の中でも少しずつ自分らしい研究の道筋が見えてきたように思う。


哲学とキリスト教の授業が
研究や人生観に深みを与えてくれた

期待通りの少人数の良さを噛みしめる一方で、想像以上だったこともある。リベラルアーツ教育ゆえの、専門以外の学問に触れる機会の豊富さだ。

「美学史」という哲学専攻の授業では、「美とは何か」といった“答えのないテーマ”について考え、他の学生と対話を重ねた。自分の中にある当たり前を疑い、自由に思考を広げていく。それは、“事実”を丹念に積み上げていく歴史学とは正反対の感覚だった。

単純な好奇心でのぞいてみた哲学の世界。そこは、専門分野だけでは得られない新しい発見に満ちていた。この授業の後には、歴史を学ぶ際に、一度自分の頭を通して考える姿勢が身についた。研究により深みを出すための大切な気づきになったと思う。

もう一つ、思いがけず夢中になったのが、キリスト教の学びだ。

優しさや愛について考えるなんて、生まれて初めての経験だった。1年次の授業ですっかり魅了された私は、2、3年次とさらに没頭。今までに履修した授業の数でいえば、専攻に負けないほどだ。

異なる価値観に触れたことで、これまでにない変化もあった。すべてのものに優しくなろうとする、そんな心の余裕が生まれたように思う。「出会いは心を変える力を持つ」「人を責めてはいけない」。授業で出合った言葉は、今でも日々の中でふと思い返す大切な指針になっている。

授業を通じて新しい世界に踏み出すたびに、少しずつ視野が広がっていく面白さを知った。入学当初は何をするにも慎重だった私。挑戦することに前向きになれたのは、自分の思うままに興味を広げられた環境のおかげだと、心から感謝している。

大学での日々を胸に
今度は私が誰かを支える番

卒業後は、法律事務所の秘書として働く。学業の傍ら励んだ企業の受付アルバイトがきっかけだった。社員をサポートする立場を経験し、自分の働きで誰かを支えられることにやりがいを感じたのだ。

法律事務所という選択肢を教えてくれたのは、大学のキャリア・センターだった。最初は自分の興味がある業界さえ分からなかった。私の悩みや不安すべてに寄り添ってくれる存在があったから、自分が一番輝ける場所へ就職を決めることができたと思う。

キャンパスで出会った友人、先生、キャリア・センターの方々。本当にたくさんの人に支えていただいた。そんな私が、今度は相手を支える立場になる。今まで経験したことのない困難にぶつかることもあるかもしれない。けれど、今の私ならきっと大丈夫。そう思わせてくれた東京女子大学での日々はきっと、これからも心の支えになるだろう。