申込不要受付中締切間近終了
東京女子大学

ストーリー

[在学生]

個性を尊重する学風の中で見つけた私も知らない「私」の可能性

数理科学科情報理学専攻 4年<取材時の学年>東京都・私立國學院高等学校 出身

パイロットという夢に破れた私の
次なる可能性を探して

パイロットになりたい——それは、幼い頃からの私の夢だった。大学も、航空業界を目指せる学部に進もうと決めていた。しかし、「自分の身長ではパイロットの最終試験を通過できない」という現実を知ったのは、高校3年生の秋のことだった。

出願直前に夢も目標も見失ってしまい、とりあえず始めた大学探し。その最中で、東京女子大学の存在を知った。

日本では、学部学科を決めてから大学に入学するケースが大半だ。特に理系分野は、入学前から専門が細分化して決められてしまうイメージが強い。けれど、東京女子大学なら、文理の壁を超えて入学後も幅広く学ぶことができる。それは、やりたいことや進むべき方向に迷っていた私にとって、とても魅力的に映った。

一度「まっさら」になった今、専門の垣根を超えて学ぶ中で、また何か目指したいものが見つかるかもしれない。4年間を通して、一から自分の可能性を探ってみたい——ここでの学びに望みをかけて、東京女子大学に足を踏み入れた。

自分の「好き」を自由に表現できる
オープンで温かな日々

大学生活は、最初から驚きの連続だった。キャンパスを歩く学生たちは、服装一つとっても、本当に個性豊か。何かとルールの多かった高校までとは違い、皆が自分の好きな姿で、誰の目も気にすることなくのびのび過ごしていたのだ。

なんて開かれた場所なんだろう——そう感じた。それは、長年の夢を諦めて沈んでいた気持ちを晴らしてくれるほどの感動だった。

そんな環境で、私も次第に自分自身を素直に表現できるようになっていった。

K-POPやアニメ、ぬいぐるみのハンドメイドといった趣味、フリルのついた可愛らしい洋服。どれも本当は好きなのに、どこか周囲の目を気にして、今まで誰にも言ったことはなかった。入学して2ヵ月後、初めて自分が好きなワンピースを着て何事もなかったかのように教室の椅子に腰を下ろす自分の姿に、泣きたいほどの喜びを感じたことを今でも覚えている。

それに、互いの価値観を尊重し合う友人や先生に囲まれて、「自分の感じたことを言葉にしていいんだ」と思えるようになった。入学当初は、人前で意見を言うことにためらいがあった私も、気がつけばグループワークで積極的に意見を言えるようになっていたのも大きな変化だ。

どんな個性も否定しない温かさとオープンな空気感が、たくさんの新しい「私」に気付かせてくれたのだと思う。

大学で手に入れた強みを生かし
自分らしい未来を切り拓く

一人ひとりの個性や自主性を尊重する学内の雰囲気は、幅広い授業の中から自ら選び取ることが求められるリベラルアーツの学びと、どこか通じ合っているように感じる。

入学当初やりたいことが分からなかった私は、英語に心理学に、哲学と、さまざまな授業を履修した。他専攻のWebデザインの授業では、趣味で始めたハンドメイドや中国語の勉強を活かしたWebサイトを制作。それが先生から高評価を受けた時は、自分の「好き」を発信することを認められたようで嬉しかった。

さらに、2年次からはデータサイエンス副専攻にも登録。理系の学科で専門分野について学ぶ傍ら、「データから何を読み取れるか」といった異なる視点で考えたことで、新たなものの見方を得ることができたと思う。

幅広い分野に触れたけれど、やはり何より好きだったのは、自専攻の学びだった。自分に身近な自然現象や病気などの仕組みが、数理モデルとして可視化できると知った時は驚いた。もっと専門的に研究しようと、数理モデルによるシミュレーションを用いて学ぶ数理生物学ゼミに所属。現在は卒業研究に没頭する日々を送っている。

こうした学びの先で手にしたITやプログラミングという自分の強み、自分の個性や思いを大切にしてきた大学生活。そして、その延長線上にある将来を思い描いた時、航空業界の「Sler(エスアイヤー:System Integrator)」とういう選択肢に行き着いた。

それは、航空業界の現場の困り事をヒアリングし、解決するためのシステム提案などを行う仕事。パイロットにはなれなかったけれど、一度は憧れた航空業界に、大学で培った自分の強みを生かして貢献するという道に、今の自分らしさを感じている。

東京女子大学での日々は、たくさんの「私らしさ」を教えてくれた本当に大切な時間だったと思う。これから、また新たな日々が始まる。前向きに、そして自分らしく、自分の人生を切り開いていきたい。