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東京女子大学

ストーリー

[在学生]

環境を未来につなぎたい。自由な学びが導いた将来の夢

国際社会学科コミュニティ構想専攻 3年<取材時の学年>埼玉県・私立わせがく夢育高等学校 出身

キャンパスの穏やかな空気と
リベラルアーツの自由な学びに憧れて

最初は何気ない気持ちで訪れた、東京女子大学のオープンキャンパス。そこで目にした、伝統が息づく建物や、楽しげな先輩たちの姿に目を奪われた。まるで別世界に来たかのような、澄みわたった空気感。一目惚れだった。

もともと環境学やまちづくり、観光、ジェンダーといった分野に興味があった私は、その中から1つに絞り切れずに迷っていた。コミュニティ構想専攻にはそのすべてを網羅する学びがあると知って、ますます思いは募るばかり。

リベラルアーツ教育を謳う東京女子大学で、学びたいことを思う存分学んでみよう。その先に、突き詰めたい分野が見えてくるかもしれない——自分でも想像のつかない未来にドキドキしながら、東京女子大学の門をくぐった。

持続可能な環境保全をテーマに
里山を次代に残す道を模索

4つの分野を横断しながらコミュニティを見つめる学びは、想像以上に楽しかった。

特に印象に残ったのは、気候変動と生物多様性の損失について学んだ「グローバル共生とコミュニティ」という授業。地球環境が危機的な状況にあると改めて感じ、環境保全への関心が高まった。

そうして2年次から環境保全学を学べるゼミに所属した私は、現在「持続可能な里山保全」について研究を進めている。

里山とは、古くから人と自然が相互に影響を与えながら成り立ってきた生態系のこと。けれど高齢化や土地開発が進む近年、その生態系は崩れつつあるという。その事実を知り、里山の重要性を発信し、未来においてもその存在を維持していきたいと思うようになったのだ。

コミュニティ構想専攻では、学生が自らのフィールドワークを計画する「コミュニティ拠点実習」という授業がある。私は、地域住民のリアルな視点に立って里山を見つめようと、埼玉県鶴ヶ島市にあるNPO法人の里山保全活動に参加した。

実際に参加したから見えてきた事実はたくさんあった。保全団体のメンバーは高齢化が顕著で、新しく入会する人も少ない。どうすればもっと多くの住民に里山への興味を持ってもらえるのだろう。保全団体はイベント等も開催しているのに、関係人口が増えないのはなぜだろう——その解決策を導き出すために、これから別の保全団体にもアプローチするつもりだ。地域性や取り組み内容の違いを、実際に見て比較していきたいと思っている。

実は、学業の傍ら、地元の自治会の役員としても活動している。「せっかくコミュニティと冠する専攻で学んでいるのだから、実際に地域コミュニティに関わりたい」と思ったからだ。

回覧板の作成や夏祭りの運営など、業務は多岐にわたる。中でも力を入れているのは、年3回発行する広報誌の作成だ。そこでは、環境問題についての記事を自ら執筆。大学で学んだ知識をアウトプットする機会にもなっている。

そうした自治会の活動と保全活動を通じて実感したのは、「伝える」ことがいかに難しいかということ。環境問題は一人ひとりが意識すべきものなのに、意外と正しく理解されてないのが現状だ。

関心が薄い層をどう巻き込むのか。その方法はまだ模索中だけれど、その糸口を探すことこそが、持続可能な社会を実現する一歩になるのではないかと思う。



専門を軸に広く学んだ先に見えてきた
自分らしい理想の未来

動けば動くほど新たな道が開け、視野が広がり、物事の見え方さえ変わっていく。拠点実習と自治会の活動を経た私は、今までより自分の興味に正直に、そして積極的に動けるようになった気がする。

そんな変化を後押ししてくれた授業は他にもたくさんある。

社会的・政治的・文化的な側面から性を見つめ直したジェンダーの授業。データや理論をもとに理系的な視点から環境問題を考えた、「地球環境の科学」という全学共通カリキュラムの授業。

専門とそれ以外を自由に行き来しながら学べる環境のおかげで、自分が夢中になれる分野が見つかったし、物事を多角的に考える楽しさも知ることができた。

そうした日々の中で、自分の進みたい方向が見えてきた。それは、環境にまつわる仕事に就くこと。環境に配慮した製品が注目される現在、それを人々の生活に浸透させるには、大学で培った環境学の知見、物事を多面的に見る視点、「人を巻き込む力」がきっと役に立つだろう。

入学時には想像もしなかった将来の夢。たくさんの人を巻き込みながら、自分が持続可能な社会づくりの主体となれる日々を思い描いて。今また、入学前のあの頃のように、胸を高鳴らせている。