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東京女子大学

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[レポート]

2024年度川上貞子奨学金・江口裕子大学院奨学金授与式を行いました

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授与式後の記念撮影

7月26日に、2024年度川上貞子奨学金・江口裕子大学院奨学金授与式を行いました。

川上貞子奨学金は、1925年に本学を卒業した川上貞子氏の「学究する後進のためにささげたい」というご遺志による奨学金です。本学出身者で、学業優秀にして大学院で研究を継続している方に授与されます。今年度は博士後期課程人間科学研究科人間文化科学専攻の学生1名に授与されました。

江口裕子大学院奨学金は、本学名誉教授江口裕子先生のご遺贈寄付を受け、2015年度より設けられた奨学金です。今年度は博士後期課程および博士前期課程合わせて5名の学生に授与されました。

授与式には森本学長、小田現代教養学部長、安藤合同研究科会議議長、榊原大学院学生委員長が出席し、学長室で授与式を行いました。賞状や採用決定通知の授与後、授与者がそれぞれの研究内容を紹介し、懇談しました。

江口裕子大学院奨学生のこれからの抱負を以下に紹介します。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 I

テクストを精読し、作り手の意図を読み取ること。これは私の研究の基盤であり、亡き恩師が大切になさっていたことです。私の研究対象はアメリカ映画ですが、原作のテクストにも目を留めつつ、人物像を解明することを目的とします。3年間にわたってご支援を賜り、大変光栄に存じます。亡き恩師の学恩に報いることができるよう、今後もひたむきに研究に取り組んでいきたいと思います。

博士後期課程 理学研究科 数理科学専攻 A

私はこれまで、味覚受容体タンパク質の動きをシミュレーションする中で、タンパク質とそれに結合する物質の間の親和性・水分子との相関等について研究を行ってきました。本研究は、味覚感知の初期段階にタンパク質に起こる変化の解明を目指しています。そのために、今後はスパコンを利用した長時間シミュレーションを行い、タンパク質の構造変化について分析を行う予定です。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 S

この度は江口裕子大学院奨学金のご支援を受け賜りましたこと、大変光栄に思います。
わたしは、複言語・複文化環境で育つ子どものアイデンティティに関する研究を行っております。ますます多文化化が進む日本社会において、多様な背景をもつ子どもたちが生き生きと成長できる社会の実現をめざし、研究、実践活動ともに真摯に励んでまいります。

博士前期課程 人間科学研究科 人間社会科学専攻 O

この度は、江口裕子大学院奨学金に採用くださりありがとうございます。ご支援を励みに、研究に邁進して参ります。
修士研究では、困難に対する対処方略として「諦め」に着目し、未経験かつ困難が予想される目標に対する諦めの規定因を検討したいと考えております。また、諦めがポジティブな効果をもたらす条件を明らかにすることで、諦めの肯定的な側面を実証したいと考えております。

博士前期課程 理学研究科 数理科学専攻 N

頂点作用素代数の自己同型群として現れる群について研究するため、現在は、その下地作りとして、表現論を学んでいます。頂点作用素代数の研究のための知識を身につけ、群への研究に帰着できるよう、日々精進していきたいと思います。この度は、江口裕子大学院奨学金に採用していただき、誠にありがとうございました。採用していただけたことを励みに、研究へとより一層精進してまいります。