東京女子大学の富谷昭夫講師(情報数理科学科情報数理科学専攻)が東京大学の永井佑紀准教授とともに開発したソフトウエア「JuliaQCD」が、一般社団法人HPCIコンソーシアムが設立した「HPCIソフトウェア賞」の開発部門賞において、優秀賞を受賞しました。
HPCIソフトウェア賞は、大規模計算などの計算科学分野の発展に貢献したソフトウェアのうち特に有益と認められた若手のソフトウェアの開発者・団体、あるいは若手の普及に貢献した者・団体を奨励するために設立されました。
富谷昭夫講師のコメント
HPCIソフトウェア賞の優秀賞をいただけて光栄です。 Julia言語は2018年にバージョン1が公開された若い言語 です。そんなJulia言語を用いて格子量子色力学(QCD、素粒子物理学の一分野) の数値計算を行う高速で柔軟性の高いソフトウェアがJuliaQCDです。 Julia言語の機能により明示的なコンパイルなしに、ラップトップからスーパーコンピュータまで同様に動作します。研究における試行錯誤も行いやすい造りになっており、使用事例も増えてきているので、 さらなる高速化やユーザーエクスペリエンス向上を通して、物理学の発展に寄与していきたいです。