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2025年度川上貞子奨学金・江口裕子大学院奨学金授与式を行いました

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授与式後の記念撮影

2025年度川上貞子奨学金・江口裕子大学院奨学金授与式を7月23日(水)に学長室で行ないました。

川上貞子奨学金は、1925年に本学を卒業した故川上貞子氏の「学究する後進のためにささげたい」というご遺志による奨学金です。本学出身者で、学業優秀にして大学院で研究を継続している方に授与されます。今年度は博士後期課程理学研究科の学生2名、博士前期課程理学研究科の学生1名に授与されました。

江口裕子大学院奨学金は、本学名誉教授故江口裕子先生のご遺贈寄付を受け、2015年度より設けられた奨学金です。今年度は博士後期課程および博士前期課程合わせて6名の学生に授与されました。

授与式には森本学長、山本現代教養学部長、安藤合同研究科会議議長、新國理学研究科会議議長、榊原大学院学生委員長のほか、授与者の指導教員である大山淑之教授、竹内敦司教授が出席しました。賞状や採用決定通知の授与後、授与者がそれぞれの研究内容を紹介し、今後の抱負を語り、懇談となりました。

江口裕子大学院奨学生のこれからの抱負を以下に紹介します。
 

博士後期課程 理学研究科 数理科学専攻 A

私は、分子動力学シミュレーションを用いて、味覚受容体タンパク質とそれに結合する物質の間に生じる相互作用の解析を行っています。本奨学金を受け、より長時間・多角的なシミュレーションと解析を実行し、味覚メカニズムの解明を目指します。得られた知見を英語論文および博士論文として発表するべく、研究により一層邁進してまいります。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 S

この度は、江口裕子大学院奨学金に採用くださりありがとうございます。
わたしは、複言語・複文化環境で育つ子どものアイデンティティに関する研究を行っております。ますます多文化化が進む日本社会において、多様なバックグラウンドをもつ子どもたちが生き生きと成長できる社会の実現をめざし、研究活動、実践活動ともに邁進してまいります。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 I

江口裕子大学院奨学金のご支援を賜り、大変光栄に思います。
私は、分析哲学の原点に位置する哲学者、ウィトゲンシュタインについて研究しております。ウィトゲンシュタインの解釈だけでなく、哲学的問題に対して、ウィトゲンシュタインの思考が現在も持つ影響力について正当な評価が与えられるよう取り組んでいけたらと考えております。ご支援を励みに研究に一層精進してまいります。

博士後期課程 人間科学研究科 生涯人間科学専攻 E

この度は江口裕子奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。私はいまだ学術的に答えが出ていない「フルートの材質差が演奏者の知覚に与える影響のメカニズム」を解明することを目標に、認知心理学の観点から日々の研究に励んでおります。本奨学金により研究に専念できることを心より感謝申し上げるとともに、実りある研究成果が残せるよう、より一層精進してまいります。

博士前期課程 人間科学研究科 人間社会科学専攻 K

この度は江口裕子大学院奨学金のご支援を受け賜りましたこと、大変光栄に思います。修士論文では、ストレスを感じやすいと考えられているHighly Sensitive Person(HSP)に関する研究を行っております。HSPが、どのような対処行動を身に着けることで、心理的な適応を手に入れているのかを明らかにするため、面接調査を行う予定です。ご支援を励みに、より一層研究に邁進してまいります。

博士前期課程 人間科学研究科 人間社会科学専攻 Y

この度は江口裕子大学院奨学金のご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。ご支援を励みに、研究、実習ともに精進して参ります。
私は、心理職のセルフケアの実態について研究したいと考えております。心理職自身が適切なセルフケアを行うことは、バーンアウト予防のみならず、支援の質にも影響を与えます。心理的支援の質向上に繋がる知見の獲得を目指して研究に励みます。