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東京女子大学

ストーリー

[在学生]

交流を通して想いが深まり、島を元気にする価値ある提案を

国際社会学科 コミュニティ構想専攻 3 年<取材時の学年>静岡県立静岡高等学校出身

鹿児島県の離島・与論島は風光明媚で作物も豊かですが、年々過疎化が進み、人手不足などさまざまな問題が生じています。活性化に向け、地域の名産であるフルーツを活かした取り組みができないかという仮説を、「コミュニティ拠点実習」という授業でそんな仮説を立てたことが、与論島との交流の始まりでした。まずは単身で現地に渡り、平日は農園で農作業に従事。休日は農園や自治体の関係者はもとより現地の人々にヒアリングを実施しました。なかでもレストランで知り合ったお年寄りと仲良くなり、島中を案内していただいた上に、そのまま同窓会にお邪魔したことが印象に残っています。数十人もの島民が元気に歌い踊る輪の中に入り、「この人たちに貢献したい」と強く思いました。
最終的に提案したのは、農園のマンゴーやアテモヤを加工したクラフトビールと、名産の織物や窯焼きを用いた工芸品のセット販売です。マーケティングの学びや、他の観光農園の成功例を参考にし、価格設定や、流通プロモーション方法も提案しました。実習成果はを論文にまとめたところ、農園の社長から「参考にします」とのお話をいただけました。普通の旅行では決してできない貴重な体験を通して、人間的にも大きく成長できました。

Another Face

世界的にSDGs(持続可能な開発目標)の機運が高まるなか、ゼミでの学びをきっかけに興味を持ち、SDGsを発信する国連での研修に参加しました。ニューヨークの本部に行き、SDGs最前線の具体的な取り組みを学んだことはもちろんですが、他にも世界の紛争地を飛び回り、平和的解決を目指す職員の活動に圧倒されました。PKO(国連平和維持活動)についても理解を深めるとともに、強靱な意志としなやかな知性を感じさせる女性職員に憧れを抱き、理想とする存在になりました。

My recommendation

高校生のときに地誌の授業を受けた際、世界中の様々な地域の地形や文化について勉強するのがとても楽しかったことがきっかけで、観光やまちづくり、国際交流、世界遺産学など様々な観点をもつコミュニティ構想専攻を選びました。自分が中学・高校と学んできたことの中から、より深く学んでみたいと思う分野を見つけることが、大学生活を充実させる秘訣の1つだと考えています。