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東京女子大学

ストーリー

[卒業生]

大学での経験が、日本語教師としての在り方のベースになっています

2013年 現代教養学部 人文学科 日本文学専攻 卒業 友ランゲージアカデミー 日本語教師 佐々木 彩乃

日本語教員養成課程で学ぶなかで、日本語教育の奥深さや社会が抱える問題への関心が高まり、「いつか日本語教師になりたい」という思いが芽生えました。一方、当時は常勤の日本語教師の採用枠は少なく、新卒で飛び込む勇気はありませんでした。社会人として働きつつ、「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答を繰り返した末、「覚悟をもってやりたいことをやろう」と決意。一念発起して、ミャンマーの日本語学校に就職しました。
ミャンマーと日本の日本語学校で経験を積み、現在の勤務先ではカリキュラムや教材の作成から授業、担任、学生の進路や生活の相談まで、さまざまな業務を担っています。大事にしているのは、学生一人ひとりを尊重し、誠実に向き合うこと。大学の養成課程で、ある先生から「わかりやすく指導することは大事だが、学習者を子ども扱いしないこと」と指導されたことがあります。それが今でも日本語教師としてのあり方のベースになっています。

最近は仕事に慣れ、より日本語教師の仕事のおもしろさが分かってきました。仕事以外でもミャンマー難民を対象とした日本語活動に関わっています。この活動は日本とミャンマーそれぞれの参加者がお互いの意見を交換し、学び合うことを目的としています。活動を通じ、社会参加の実感を得ることができています。私自身、最近は日本語教育についてSNSなどでの発信も始めました。一つひとつの積み重ねが成長につながると信じ、これからも努力を続けたいと思います。

自立をめざし学んだこと

日本語教員養成課程では、日本語教育の知識やスキルにとどまらず、日本語教師のあり方や日本語教育をめぐる社会問題などについても、深く、かつ、多面的に学びました。なぜだろうと自分で考える機会も多く、価値観や文化の多様性に気づき、広く教養を身につけられたことは、今の自分という人間をかたちづくる根幹となっています。

プロフィール

2013年3月 東京女子大学現代教養学部人文学科日本文学専攻卒業
2013年4月 人材派遣会社に入社し、派遣社員として旅行事業者に勤務
2013年10月 ミャンマーの日本語学校に就職。常勤日本語教師としてミャンマー人生徒に向けて授業などを行う
2016年1月 茨城県にある日本語学校に就職。常勤日本語教師として、授業、カリキュラム作成、学生生活指導、学生管理業務、ビザ更新、行事運営などを担う
2016年~ ミャンマー出身の難民などを対象とした地域の日本語活動に参加。東京女子大学の教員、学生とともに活動に携わっている
2018年4月 友ランゲージアカデミーに入社し、現在に至る。