申込不要受付中締切間近終了
東京女子大学

ストーリー

[在学生]

文理の境なく幅広く学ぶこと。それは間違いなく、社会を見つめる視野を広げてくれる

数理科学科情報理学専攻4年<取材時の学年>埼玉県立浦和第一女子高等学校 出身

アプリ開発を通して得た
自分の道を切り開く確かな実感

自分では控えめな性格だと思っていた。でも今では「自分の道は自分で切り開くことができる」と自信を持って言えるし、そのための行動を起こすことだってできる。それはたくさんの機会を与えてくれた、この大学のおかげだ。

2年次の後期に申し込んだ学生奨励研究。研究に必要な費用を大学が助成してくれる制度で、研究テーマは自由に選んでいい。自分が学んでいることが本当に社会の役に立つのか不安で、「社会に出る前に何かしないと」という焦りがあった。申し込むか悩んだけれど、思い切って挑戦する道を選んだ。

取り組んだのは、「東京女子大学の在学生が使いやすい時間割アプリ」の開発だ。解決すべき課題は何か。ユーザーにとっての使いやすさとは何か。ボタンの位置、目に入りやすい色、短時間で操作したいときのユーザーの思考など、隅々にまで気を配った。人がストレスを感じる要因を学んだ心理学の授業と、論理的思考力を磨いた哲学の授業の経験がなかったら、ここまでこだわることはできなかったと思う。9カ月間の研究を経て完成したアプリは、奨励賞を受賞。自分でも、やればできる。自信につながった。

現在は「ソーシャルディスタンス視覚化システム」を開発している。スマートフォンのカメラで自分の進行方向を映すと、反対側から来た歩行者との間に、適切なソーシャルディスタンスの距離を半径とした円をAR(拡張現実)で表示するというものだ。社会的意義の大きい技術を生み出せることにやりがいを感じるし、何より、仲間との研究はとても楽しい。

心理学や哲学、社会学など、理系以外の学問も学びたくて、この大学を選んだ。その選択は正しかったと、心から思う。理系と文系のどちらも頑張って学んだから、世の中の動きに敏感になって、社会の「解像度」が上がった。より広く、深く、世界を見られるようになったからこそ、これから進むべき道も自分の力で切り開いていきたい。