幼い頃から本が好きで、ときには人生の先輩の話を聞くように、ときには友人と語るように、本は私にとって欠かせない存在です。進路で悩んでいる高校3年生の時期に先生の「文学は生や死について考える学問」という言葉で文学の重要性を再認識。文学を学ぶことを決意しました。現在、近現代文学ゼミで深刻悲惨小説を読み解くことに挑戦しています。趣味で読んでいるときは自分の解釈が正しいと思って読み進める傾向がありましたが、登場人物の言動を追うだけでなく、社会背景や登場人物の細かい心情描写に着目することで、悪役だと思っていた人物が悪役にならざるを得なかった状況を理解するなど、多面的な見方ができるようになりました。鋭利な視点を持った先生方と意見を交わし、ゼミの仲間と解釈の議論を交わす。自分の興味・関心のあることを研究できることは、日々学びと気づきの連続でとても刺激的です。大学院に進学し、将来は本の魅力を広め、執筆をサポートする編集や出版の仕事に携わりたいと考えています。
読み解き議論することで物事の多面性を知る文学という学問は気づきと学びの連続です
人文学科日本文学専攻4年<取材時の学年>東京都・私立東洋英和女学院高等部出身