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東京女子大学

ストーリー

[在学生]

海外への憧れを形に変える多様な学びとの出合い

国際社会学科国際関係専攻2年<取材時の学年>国立お茶の水女子大学附属高等学校 出身

道を決められない私をとらえた
「リベラル・スタディーズ」の学び

高校生の時に、大学で学びたいことを絞り切れている人は、そう多くはないのではないかと思う。かくいう私も、好きなことはあっても、学びや将来の仕事と結び付けて進路を決めることなんてできずにいた。

そんな私でも漠然と関心があったのは、「海外で働く」ということだった。家族旅行でフィリピンを訪れた際には、私が家族の中でいちばん英語が話せたため、タクシーで価格交渉をした。また、高校時代に台湾にある姉妹校の語学研修に参加した時には、たわいない話から政治的な話まで、海外の人といろいろな話ができたのはとても新鮮だった。特に、姉妹校の同世代の学生やホームステイ先の人々が「中国の中の台湾」ではなく、一国家の人間として政治を語る姿が強く心に残った。どちらも、海外の人とコミュニケーションする楽しさの一端をつかんだ経験だった。

そんな私の心をわかっていたのか、高校の進路指導の面談で担任の先生が東京女子大学を紹介してくれた。少人数教育で学生と先生の間の距離が近いうえ、国際関係への関心を深められる。何より、学びたいことがまだ漠然としていた私には、所属する専攻を越えて他専攻の領域についても学べるリベラル・スタディーズ(総合教養科目※1)が、魅力的に思えたのだ。

未知の分野と出会う楽しさを知る

1年次は新型コロナウイルス感染症の影響で、ほとんどの授業がオンライン。さみしい始まりだったけれど、そんななかでも対面で実施された数少ない授業が、国際関係専攻の1年次演習だ。

1年次演習は、10数名から成るクラスで受ける授業で、ディスカッションやプレゼンテーションなど自分の意見を発表する機会が多い。最初こそ緊張したけれど、アットホームな雰囲気に救われた。大学に入ると高校までのクラスのようなものがなくなってしまうと思っていたけれど、演習は少人数のクラスのようで、仲間とともに議論から新たな学びを得られる楽しさを知った。

必修科目で学んだキリスト教学も、とても印象に残っている。ハロウィンやクリスマスなど、日本人が親しんでいるイベントはキリスト教と深い関係があるにも関わらず、それまで全く知識がなかった。講義はおもしろく、キリスト教に親しみを感じられたことで新たな世界が開けた。

学びを深め、挑戦することで見えてきた将来の目標

東京女子大学にはさまざまな授業が用意されていて、自分から進んで希望すれば、どんどん世界を広げられる。一人ひとり、ありのままの姿を尊重するキリスト教の教えからか、皆が自立してそれぞれの学びを深めているのも印象的だ。

私もそんな雰囲気に背中を押されて、2年次からはキャリア・イングリッシュ課程※2を履修している。すべて英語で行われ、学生同士も英語でディスカッションする授業がある。自分の言いたいことをどうしたらうまく伝えられるか。大変だが、授業終了後は毎回達成感に満ちあふれている。3年間のこの課程は、ものすごく実りあるものになるに違いない。

さらに、「武蔵野地域5大学連携制度」を利用して、成蹊大学経営学部の授業も履修し始めた。中でも、チームの力を引き出すリーダーシップ論の学びは、他大学の学生ともディスカッションできる貴重な機会になっている。

こうした学びの積み重ねで、将来の方向が少しずつ見えてきた。以前から興味があった海外勤務に加えて、企業の人材育成に関する仕事に就きたいという目標が、おぼろげながら出てきたのだ。

専攻を越えた多分野から得られた学びと、ゼミやキャリア・イングリッシュ課程で培った発言力を生かし、外国でも自分の意見をきちんと述べられるようになりたい。そして、人の育成に関わる仕事をしていきたい。英語を使って働くことはきっと簡単ではないだろう。でも、チャレンジしたい。この大学でさまざまな授業に参加し、自分自身の進路を見いだしたように、挑戦することが自分を成長させると思うから。