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東京女子大学

ストーリー

[在学生]

幅広く学び、実践を通し深く探求する。すべてをかなえてくれた大学での学び

国際社会学科コミュニティ構想専攻4年<取材時の学年>千葉県立船橋東高等学校出身 出身

実践や体験を通じて学ぶ点に惹かれて
コミュニティ構想専攻に転専攻

高校時代、学生起業などを応援する先生の影響を受け、ビジネスコンテストに参加したことがある。「ビジネスっておもしろいな」と思ったのは、それが最初だった。

とはいえ、当時はまだいろいろなことを学んでみたかった。グローバル化する世の中で、国際問題を考えるのもいいかもしれない。この大学を選んだのは、幅広く学べるリベラルアーツ教育を掲げていたからだ。

1年次は国際関係専攻に在籍しながら、自分の興味を探してたくさんの授業を履修した。経済の動きを理論的に学ぶ経済学専攻の授業や、世界の政治や文化について学ぶ所属するコミュニティ構想専攻の授業。コロナ禍のため、すべてオンライン授業だったけれど、どの先生もさまざまな工夫を凝らして、充実した授業内容を提供してくれた。

中でも特におもしろかったのが「女性の起業」という授業だ。実際に女性起業家のお話を授業で聞かせていただいたり、学生同士でビジネスアイデアを考えたりする。ゼロからビジネスを生み出す起業の過程を体験談とともに学べるのは刺激的だった。

次第に、経済理論や国際政治学などをアカデミックに学ぶことも、より実践的に学んでいく方が自分に合っていると感じ始めた。在籍する国際関係専攻に比べて、コミュニティ構想専攻は、NGOや行政機関、民間機関などでの実務経験を持つ先生方が多く、地域や企業と連携してより実践的に学んでいる。まちづくり、ジェンダー、観光などの身近な学問を実践的に学ぶことのできる点に惹かれ、2年次にコミュニティ構想専攻に転専攻した。

人と関わり、ゼロから生み出す楽しさを知る

コミュニティ構想専攻の授業は、とても充実していた。グループワークや発表の機会が多いので、人にわかりやすく説明する力や企画力、調査スキル、積極的に物事に取り組む姿勢など、社会人として必要な力がおおいに身についたと感じている。

中でも一番成長を実感できたのが、2~3年次のゼミで取り組んだ旅行商品づくりだ。

ゼミは観光学を専門とする矢ケ崎ゼミに所属している。私は、東京都の離島である伊豆大島の観光をテーマにしたグループに所属し、島の観光人口を増やすための大学生向けの旅行商品を企画することになった。

チームのメンバーは全部で5人。島の魅力を発信する方法を検討したり、ターゲットとなる大学生の像を絞り込んだり、協力してくれる事業者を見つけたりと、実際に何度も現地に行き、話し合いを重ね、多くの課題を一つひとつクリアしていくのはとても楽しかった。ゼロから何かを作り上げていくのが好きだと改めて実感した。経済学専攻の授業や、武蔵野地域5大学単位互換制度で履修した他大学の会計学の知識も、この体験を実りあるものにしてくれたと思う。

観光業で日本初のベンチャーを育成したい

もう一つ、大学生活を通して力を入れたのが、「女性の起業」の授業で同じグループだったメンバーと取り組んだ自主研究だ。

授業で与えられたワークに取り組む中で「ヴィーガンカフェを作ろう」という話が出たのだが、「ヴィーガンはそもそも本当に健康になれるのか?」という疑問がメンバーの中で生まれたのだ。そこで、大学の学生研究奨励費を利用し、指導教員に健康科学や女性のウェルネスを専門とする藤田恵理先生に付いていただき、授業とは別の自主的な研究として活動を始めた。
研究テーマもメンバーで話し合い、1年目は「ヴィーガン食と健康」、2年目は「生活習慣と体温」、3年目は「ヨモギと健康」というテーマを設定。ストレス値や血圧などを実際に測定して分析するといった、自分の研究とは全く異なるアプローチを学んだこと、学会発表という体験を積めたことは、貴重な経験になったと思う。今は主に後輩たちが引き継いで研究を続けている。学科・専攻も学年も異なる人たちが集まり、サークルのように楽しく学べているのは、この大学に自主的な人が多く、それを応援してくれる制度があるからだろう。

4年間を振り返って感じるのは、突き詰めて勉強すること、幅広く勉強すること、その両方を可能にするのが東京女子大学の学びだということだ。そして、少人数だからこそ一人ひとりに親身な指導が行き届く。おかげで私は自分の興味関心に気付くことができ、深く学び、将来の方向性を定めることができた。

卒業後は、ベンチャーキャピタルに就職する。ゼロからイチを生み出す起業に興味があることに改めて気付き、将来的に高い成長が見込まれるベンチャーに投資し、成長を支援するベンチャーキャピタルの仕事に魅力を感じたからだ。

いつか、大学での学びを生かし、観光業界での魅力的なスタートアップの育成を支援したい。日本初の新しい観光ベンチャーが生まれることに携わりたいと夢見ている。