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東京女子大学

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[レポート]

2022年度江口裕子大学院奨学金授与式を開催~採用者の抱負を紹介~

Fri.

7月22日に、2022年度江口裕子大学院奨学金授与式を開催しました。これは、本学名誉教授江口裕子先生のご遺贈寄付を受け、2015年度より設けられた奨学金です。今年は2年振りに、森本学長、馬場合同研究科会議議長、本合大学院学生委員長が参加し、学長室で授与式を開きました。学長より、本奨学金に込められた江口先生の思いが伝えられ、採用者はそれぞれの研究内容を紹介し、懇談しました。採用者のこれからの抱負を紹介します。

博士後期課程 人間科学研究科 生涯人間科学専攻 O

今年度も江口裕子大学院奨学金のご支援を賜り、感謝申し上げます。私は相手に触れて感情を伝えるコミュニーションについて心理学実験を通して検討しております。ご支援によって研究活動に集中して取り組めており、先日も研究成果を海外学会にて発表したところです。誰もが豊かにコミュニケーションするためのヒントとなるような成果をあげることを目指して、一層精進してまいります。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 O

昨年度に続いて江口裕子大学院奨学金のご支援を受け賜りましたこと、大変光栄に思います。私は日本平安文学における端役について研究しております。物語に登場する端役たちは、時にその世界観を構成し、時に当時の様々な価値観や風俗を知る手掛かりの一つとなり、彼ら彼女らについて研究することはより物語の読解が深まると考えております。本奨学金のご支援を励みに、日々の研究を一層精進してまいります。

博士後期課程 人間科学研究科 生涯人間科学専攻 N

昨年度に引き続き、江口裕子大学院奨学金に採用して頂き、ありがとうございます。
私は、心理職が保育現場で継続的に参与観察とコンサルテーションを行うことが、子どもたちと保育者にどのような点で効果的な影響を与えることができるのかを研究しております。今年度は、これまでの研究結果を公表できるようになっておりますので、引き続き研究に精進したいと思います。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 I

映画監督ウィリアム・ワイラーは盛んに研究されているとは言い難い。加えて、彼の作品と原作との関係性は多く語られていない。私は、ワイラーがアダプテーションの巨匠であることを明らかにすべく、映画と原作の両方を研究対象とする。ワイラーは比類なき拘りを持つ完璧主義者として、原作をいかに映画で表現したのだろうか。各テクストの比較分析を通して、その問いに答えたい。

博士前期課程 人間科学研究科 人間社会科学専攻 K

この度は江口裕子奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。私は声から感情を読み取る「音声感情知覚」について研究を行っており、特にその経験差や個人差を追究していきたいと考えています。本奨学金の採用を受け、音声感情知覚の変化要因の解明に励み、コミュニケーションに必要不可欠な感情知覚に関する新たな知見の発見に貢献したいと考えております。

博士前期課程 人間科学研究科 人間社会科学専攻 K

私は国際人権条約の履行確保において重要な役割を果たすと期待されている国内人権機関の機能及び設置に必要となる諸活動について研究したいと考えています。日本の人権状況は人権条約の内容とずれがあり、既存の立法・司法だけでは条約の履行確保に限界があると思ったため、新たなアクターとして国内人権機関に着目し、日本の人権状況改善に必要な活動を研究したいと考えています。