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東京女子大学

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[キャリア]

2022年度ワタシゴトキャリアラボ(ISID・JCBトラベル・タキヒヨー)

Mon.

ワークショップの狙いと概要

東京女子大学キャリア・センターでは、2022年8月・9月に、1・2年次生を対象とした課題解決型ワークショップ「ワタシゴトキャリアラボ」を実施しました。当ワークショップは「ワタシ×シゴト」をテーマに、企業の実例に基づいたワークを行い、課題をチームでクリアすることで、より働くことをリアルに捉え、今後のキャリアを自分事(ワタシゴト)として思い描き、行動に繋げることを目的としています。また、リーダーシップ育成や、社会人基礎力(*1)・プレゼンテーション力の向上等もねらいとしております。
今年度は前年度に引き続きSDGs(*2)を共通するテーマとして、社会課題にも学生自ら目を向けられるよう構成しました。

本プログラムは、株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)、株式会社JCBトラベル(以下、JCBトラベル)、タキヒヨー株式会社(以下、タキヒヨー)の3社にご協力いただき、1・2日目はオンライン、3~5日目は対面で5日間実施しました。40名の参加学生が5名8チームに分かれ、各社によるワークに取り組みました。

【1日目・オンライン】
まず、協力企業3社の理解を深めるために会社説明を受けました。学生にとって馴染みのあるBtoC(*3)の旅行業界だけでなく、ITや繊維商社といったBtoB(*4)企業にも多くの学生が初めて触れることができ、異なる3社の特徴を知る機会となりました。
後半では、「私ってどんな人?」というテーマで新しい自分を見つけるために個人ワークとグループワークを行いました。事前に受験したSPI性格検査の結果を基に、自身で作成した性質チェックシートと類似点や相違点を比較して、自分が感じている強みや特徴を見つけて自身の理解を深めていきました。

【2日目・オンライン】
ISIDが担当し、「航空会社が取り組むべき本質的な課題」をグループで見つけるワークに取り組みました。航空会社のユーザー(旅行者)目線からアイデアを出し合い、SNS、アプリの活用や、その土地に根付いた文化との融合など、各チーム「IT」の枠に捉われず柔軟に発想し、活発に取り組んでいる様子が見られました。その後実際にISIDが行ったサービスデザインの共有があり、ITサービスはシステムを作るだけではなく、本質的な課題解決に繋がり、「産業と技術革新の基盤」となることを学びました。

【3日目・対面】
JCBトラベルが担当し、地域の現状を把握し、チームで課題解決案を提案するワークに取り組みました。事前課題で地域の現状についてリサーチを行ったものを持ち寄り、住民・企業・消費者それぞれにとってベストとなる案を目指して様々な視点から考えました。この日からは対面でワークを実施したため、これまでとはまた違った進め方ができるようになり、活発な議論が繰り広げられました。発表では選択した地域の年齢別人口や耕作放棄地など、旅行という枠組みを超えた「住み続けられるまちづくり」を目指した提案が行われました。

【4日目・対面】
タキヒヨーが担当し、サステイナブルファッションを考える企画に取り組みました。この日は実際に吉祥寺の街にマーケットリサーチに赴き、最新のトレンドや商品に使われている素材などの分析も行いました。調査結果を基に各グループで素材、形、価格、そして持続可能かどうか、「つくる責任 つかう責任」を意識しながらデザインも自分たちで一から考え、今まで消費者として見てきた衣服を生産者の視点から考える面白さと難しさを体験しました。

【5日目】
最終日は、4日間の学びを踏まえ改めて今とこれからの「ワタシ」について考えました。前半は3社の人事社員によるパネルディスカッションで、参加者からの要望が多かった「就活が始まる前の心構え」「社会人から見た企業選びのコツ」などについてお話しいただきました。様々な物事に興味を持ち、「ワタシ」らしく学生時代を過ごしてきた方が活躍しているというお話もあり、これからの学生生活へのモチベーションを高めました。
後半は5日間一緒に取り組んできたチームでお互いの良さをフィードバックしあって自己理解を深め、より伸ばしたい自分の特徴や自分が認知していなかった自分の良さに気が付くことができ、個人とグループの振り返りを通して5日間の成長を実感できました。

学生の声(一部抜粋)

  • 自分が強みだと思っていなかったことが客観的に見たら自分の強みだったり、今回ワタシゴトキャリアラボに参加していなかったら知り得なかったことを知れたことが非常によかったです。また、1年生のうちから人事目線のお話を聞ける機会があったこともとてもよかったし、多角的視点の大切さに気付けたり、参加前よりも視野が広くなったように感じました。
  • 働くことは自分が思うよりもきっと楽しい、と未来にわくわくを感じることが出来ました。また、自分が人との共同ワークが楽しいと思えることも発見出来て良かったです。短期間でお互いの人となりを理解し自分のことも評価して貰える機会はなかなかないので、非常に貴重な体験を出来て良かったと、充実感を感じています。自分の理想を確認し、少しずつ自分の納得いく毎日とキャリアを築いていけたらと思います。
  • 自分って何だ?と考え続けながら過ごした5日間で「働くことにやりがいをもつ」ことと「自分を深く知る(自分を探求し続ける)」ことは深く結びついているのだなと感じました。中学・高校・大学とグループワークをする場面は何度もありましたが、1つのことに何時間もかけて話し合ったり、お互いの良い所を見つけてさらには褒めてもらえて、フィードバックも貰える機会は小学生の授業以来で、とても良い体験になりました。全力で何かを考えてより良くしようとみんなで模索することってこんなに楽しいんだと思い、話し合いに熱中する新たな自分を発見することが出来ました。
  • どの分野でも情報を調べ適切に活用していくという根本的な点は変わらず、それらは日常生活にもありふれているものだと気づくことが出来ました。それにより、今まで敷居が高く感じていた就職について、より前向きに考えることが出来ました。また、自分も含め周りの人達の長所を探し、自分や相手と向き合う機会はとても貴重で勉強になりました。いい意味で考え方がガラッと変わった5日間でした。

実施日・場所・参加者

実施日程 2022年8月31日(水)・9月2日(金)・5日(月)・7日(水)・8日(木)
内容 [1日目]13:00-17:30
イントロダクション
[2日目]13:00-17:30 
ITを使ってユーザー目線で顧客企業の問題を解決せよ!(ISID)
[3日目]13:00-18:00 
旅行会社の社員になって地域の現状を把握し、解決策を提案しよう!(JCBトラベル)
[4日目]10:00-17:30 
サステイナブルファッションを考える~マーケットリサーチ&企画体験~(タキヒヨー)
[5日目]13:00-17:30 
コンクルージョン
方法 オンライン(1~2日目)・対面(3~5日目)
参加学生 1年次学生 19名 2年次学生 20名 計39名
協力企業 株式会社電通国際情報サービス
株式会社JCBトラベル
タキヒヨー株式会社     
協力企業
担当者
小林 夏歩 氏(株式会社電通国際情報サービス)
斉藤 ゆい 氏(株式会社電通国際情報サービス)
中田 和佳子氏(株式会社JCBトラベル)
鈴木 寿 氏   (株式会社JCBトラベル)
森 康智 氏(タキヒヨー株式会社)
筒井 陽子氏(タキヒヨー株式会社)
藤田 進 氏(タキヒヨー株式会社)
運営事務局 東京女子大学キャリア・センター

ワークショップの成果について(アンケート結果)

アンケート結果によると受講生の満足度(大変満足+満足)、お勧めしたい度(大変そう思う+そう思う)はどちらも100%と非常に高い評価を得ました。

社会人基礎力(*1)で掲げられている項目をもとにアンケートを行った結果、ワークショップ参加前と参加後に「自信がある」と回答した数値に関して、ワークショップ参加前と参加後で、特に以下の項目において顕著な効果が見られました。
  • 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力(+28%)
  • 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力(+23%)
  • 現状を分析し目的や課題を明らかにする力(+21%)
  • 自分の意見をわかりやすく伝える力(+18%)
  • 他人に働きかけ巻き込む力(+15%)